2017年7月18日

 夜。三重県伊勢市内のホテルでパソコンを起動させた。今日と明日は自民党群馬県連会長として、県連の「ブランド力強化タスクフォース」の県外視察に参加。狩野浩志県連幹事長と原和隆県議を含む5名のチームだ。多忙な日程を調整してくれた2人の県議に感謝!

 15時から伊勢市役所で「伊勢志摩サミットを契機とした市の取り組み」について話を聞いた。究極のクールジャパンコンテンツとも言うべき「伊勢神宮」を有する伊勢市ではあるが、G7サミットでの情報発信は異次元の体験だったようだ。

 三重県と伊勢市の連携、外国プレスへの対応、民間人の活用、地域ブランドの発信戦略等、群馬県の観光政策にも参考になるエピソードが山ほどあった。とても意義深いミーティングだった。副市長、市役所の関係スタッフの皆さん、ありがとうございました!

 明日は三重県庁と愛知県庁での研修会に足を運ぶ。愛知では大村知事にも面談の時間を取ってもらえそうだ。(ニッコリ)

 さて、ここからは「苦言ブログ:大幅内閣改造②」の続き。なぜ、内閣改造に関するブログを書かねばならないと思ったのか?永田町周辺で次のような情報(噂)が飛び交っているからだ。

 「今回の都議選惨敗の原因になったと考えられる問題に関わっている議員の全員が、安倍総理を支える最大派閥の『細田派』に属している。その意味で、総裁派閥である細田派の責任は重い。8月初め(?)の内閣改造では、細田派は所属議員の入閣を自粛すべきだ。総理も細田派以外から大臣を指名するはずだ!」

 自民党には(若手にもベテランにも)多士済々の人材がいる。細田派以外の議員にも、大臣として活躍出来るひとは大勢、いると思う。でも、総理が改造人事を「この派閥の大臣は何人」みたいな派閥単位で考えざる得なくなった時、本当に「適材適所」の人事を貫けるだろうか?!鵜の目鷹の目で迫ってくるマスコミ等の身体検査に耐えられる閣僚を選べるだろうか?!そのことを、とても心配している。

 これまで安倍首相を支持して来た各派が推薦する入閣候補の中にも、優秀なひとたちはいるはずだ。いわゆる「入閣待望組」にも、真面目で立派な政治家は何人もいると思う。

 しかしながら、万一、派閥の要請を断り切れずに閣僚に抜擢した人物に関する「多くの国民に嫌悪感を抱かせるような醜聞」が就任早々、発覚するような事態になれば、政権へのダメージは計り知れない。

 もっとハッキリ言うと、総理が任命した新大臣のスキャンダルが次々と週刊誌やTVのワイドショーを騒がすような流れになったとしたら、安倍内閣の反転攻勢はかなり難しくなる。いや、そのまま政権そのものが崩壊する恐れもある。

 過去20年間、与党時代も野党時代も、「追い詰められた内閣改造で政権が失速する」ケースを何度も目撃して来た。政権がいったん「負のサイクル」にはまると、そこから抜け出すのは並大抵のことではない。

 そこは、これまで様々な試練を克服して来た練達の安倍総理のこと。「適材適所の人事刷新」をやっていただけると信じたい。そもそも総理自身が決める閣僚の人事に関して、自分がこんな注文(?)をつけるのは僭越だと自覚している。

 

 が、それでも(念のために)このメッセージだけは、安倍総理に伝えたい。総理、今回の内閣改造は政権の命運に直結します。新しい大臣は、くれぐれも慎重に選んでください!!

追伸:
1.豊田真由子衆院議員とは、ほとんど言葉を交わした記憶がない。本人を知らないのに、悪口は言いたくない。が、豊田さんのあの一連の暴言は衝撃的だった。いかなる理由があろうと、秘書への暴力は絶対に許されない!

 政治家というものを身近には知らない多くの国民に、「『いわゆる議員』に対する強い嫌悪感を与えた」という点では、とても罪深いと思う。都議選で自民党の票を最も減らしたのは、実はこの事件だった気がする。

 事実、選挙区に戻ると、今もあちこちでこう言われる。「一太さんは秘書に暴力なんて振るってないわよね?」「自民党議員、特に女性議員は、皆、ああいうタイプなのか?」

 その度に、丸川珠代大臣、島尻安伊子前大臣、三原じゅん子参院議員の名前を挙げ、「私の知っている女性議員の人たちは全員、人柄がいいし、山本一太よりずっと優秀だし、スゴく真面目です。秘書に暴力を振るったり、あんな酷い暴言を吐くようなひとは1人もいません!」と答えている。皆、ホッとした表情で頷く。

 豊田議員の他に、秘書に物理的な危害(?)を与えたり、人間としての尊厳を踏みにじるかのような暴言を浴びせたりする自民党の女性議員がいるとは到底、思えない。いや、自分の知る限り、そんなひとはいない!

 ただし、マスコミは今、国会議員の素行に目を光らせている。万が一にも秘書を含む人間関係で悪い噂や評判のある自民党議員は、(女性議員でも男性議員でも)今回、絶対に入閣させるべきではない。

 

 考えて見て欲しい。仮に大臣に任命した女性議員に豊田氏と同じような醜聞が出て来たら(そんな議員はいるはずがないと思うものの)最悪だ。それこそ、安倍総理を引き摺り下ろそうとしている人たちの格好の餌食(思う壺)になってしまう。

2.過去のブログでも触れたが、新閣僚としてスポットライトが当たった瞬間に、過去の醜聞や疑惑が再燃するような人物の起用も避けるべきだ。ネット社会の到来で、ゲームのルールは大きく変わった。サイバー空間の情報は風化しない。いいことも悪いことも半永久的に保存され、何かのキッカケがあれば何度でも発火する。そういう世の中なのだ。