2017年7月15日:パート2

 過去の幾つかのブログで、安倍政権に対する地元有権者の厳しい反応について触れた。あれでも相当、表現をマイルドにしたつもりだ。ブログにはとても書けない辛辣な指摘もあった。(苦笑)

 こうした批判の矛先の1つは、総理の側近として政府や党の要職に次々と抜擢され、華々しく(?)活躍する議員たちに向けられている。「安倍総理の側近と言われる人たちが、様々な問題で明らかに総理の足を引っ張っている。これは一体、どういうことなのか?!」「総理が重用している人々の印象が必ずしも良くない。側近の立ち居振る舞いが、そのまま安倍総理のイメージに繋がる。そこが心配だ!」

 他の同僚議員たちも、それぞれの選挙区で同じことを言われているはずだ。

 稲田朋美衆院議員は、かつて同じ派閥(清和政策研究会)の仲間だった。国会議員としては自分のほうが先輩だ。山本一太が派閥を離れてボヘミアンになった後も、ウェブ番組「直滑降ストリーム」に、ある時は閣僚として、あるいは党幹部として出演してくれた気さくな稲田さんのことは、もちろん嫌いではない。個人的には、「信念のある政治家」だと思っている。

 2人とも第2次安倍内閣で初入閣した。その後も、総理の強い後押しでスピード出世を重ね、自民党次世代の顔として注目を集めていく稲田議員の姿を見て、とても頼もしく思った。「自民党にはポスト安倍時代のスターが必要だ。こうなったら、ぜび初の女性総理を目指してもらいたい!」とも。

 ところが、(残念なことに)一般国民の稲田防衛大臣に対する評価は芳しくない。「安倍政権が信用出来なくなった!」「自民党は傲慢になっている!」と怒っている地元の有権者や後援会関係者のほぼ全員が口にするセリフ。それは、「防衛大臣は本当に大丈夫なのか?!」ということだ。

 内閣支持率を急落させた原因の1つが(残念ながら)稲田防衛大臣をめぐる諸問題であることは疑う余地がない。任命権者である総理が「稲田大臣には、引き続き防衛大臣としての職務を全うしてもらう」と庇ったのは、ひとつの判断だろう。が、それはそれとしても、稲田大臣の続投を決めた理由を国民に対してもう少し丁寧に説明したほうがいいと思う。

 過去のブログに何度も書いた。参院議員山本一太は安倍総理の「真の応援団」ではあるが、「側近」ではないと。だからこそ、尚更、政府や党の枢要ポストで安倍首相を支える側近議員の人たちには、総理のために頑張って欲しいと願わずにはいられない。

 自分の目から見ると、そうした総理と親しい議員たちは、山本一太を含む党内の多くの安倍ファンを代表して、総理の近くに仕えているのだ。国益のために「安倍長期安定政権」の実現に貢献する責任を負っているのだ。

 そのことを考えれば、日頃から、人一倍、襟を正さねばならないのは当然だ。何かの失言や醜聞で総理に迷惑をかけるようなことは、絶対にやらないで欲しいと思う。

 安倍総理の側近と呼ばれる議員の人たちが、日々、重圧の中で踏ん張っていることは良く分かっている。この人たちに対して、何か偉そうな注文をつけるようなことはしない。ただし、世間から何か疑問を持たれるような点があるとすれば、必要な情報を全て開示し、国民に納得の出来る説明をする努力を尽くしていただきたい!そのことは強くお願いしておく。

 しつこいようだが、もう一度、言わせてもらう。秘書の評判が議員本人のイメージを左右するのと同様に、「総理の側近」の言動や日頃の行いが、国民の総理に対する評価に大きく影響する。そのことを片時も忘れないでください!

 安倍総理は誰が見ても清廉でクリーンな政治家だ。もう20年以上、総理の人柄や政治活動を目の当たりにして来た。何度も言うが、その安倍首相が「私利私欲のために行政を捻じ曲げる」なんてやるはずがない!菅官房長官も同じだ。

 事実、数々の要職を歴任して来たにもかかわらず、安倍総理をめぐる政治とカネの問題とか、女性スキャンダルみたいなことは一切、聞いたことがない。そういう総理だからこそ、側近の方々には「責任の重さ」を改めて自覚してもらいたいのだ。


 もちろん、今、政府や党の要職にある「総理の側近」と目される人たちの中に、「不透明な政治活動」を問題視されるような政治家は1人も思い浮かばない。私生活の面でも「発覚したら総理や自民党の評判を下げるような行動」をしているひとは誰1人いないと信じている。

 そのことを断った上で、最後に(昔のTV時代劇「大江戸捜査網」の「隠密同心心得の條」ではないが(笑))、政治家山本一太が「安倍総理の側近」と称される方々に望むことを記しておく。

      <安倍総理の側近、心得の條〜「落ちて屍、拾うものなし!」>

1.安倍総理の側近は清廉でなくてはならない。政治資金に関しては、人一倍、適切な管理を心がける必要がある。間違っても胡散臭い人物から「表に出せないお金」を受け取ったり、銀座の高級クラブや豪華な料亭で接待を受けるようなことは避けるべきだ。総理の抜擢で要職に就いているのだ。「李下に冠を正さず」を率先して実践する責任がある。

2.総理の日々の息づかいを感じられる場所にいる側近は、総理自身や官邸内の情報をけっして外部(特に野党やマスコミ)に漏らしてはならない。まさかそんなひとがいるわけもないが、交渉すべき野党議員の事務所の女性秘書を誘い出そうとするみたいな恥ずかしい真似はけっしてやってはならない。(笑)

3.秘書に暴力を振るうとか、議員宿舎に部外者を連れ込むとか、役人をパワハラまがいに恫喝するとか、違法な店に出入りするとか、飲酒して問題を起こすとか、「素行の悪さ」を突っ込まれるようなことがあってはならない。その手のスキャンダルが報じられると、たちまち「総理のお友達はタチが悪い」などと言われてしまう。

4.前述したように、総理が要職に任命した「側近」が大きな問題を起こせば、総理の任命責任にまで話が及ぶ。場合によっては、国民の総理自身に対するイメージまで毀損される。

 だから万一、総理の側近と呼ばれる人たちが国民から何かの疑惑(?)を持たれたら、あらゆる手段を尽くして「やましいことは一切ない」ことを証明し、総理にマイナスの影響が及ばないようにしてもらいたい。国民に納得してもらうために、最大限の説明努力をする。側近としての責務だ。

 あ、気がつくと午前3時を回っている。この続きはその6で。