2017年7月13日

 夜。高崎の自宅でパソコンを起動させた。

 今日も朝の新幹線に飛び乗った。昨日に引き続き、終日、前橋市内を飛び回った。

 ここのところ、続けざまに地元に入り、支持者の方々の意見に耳を傾けた。選挙区での挨拶回りを通じて、企業経営者、後援会関係者、地域の自民党幹部、組織・団体の責任者からサラリーマン、主婦、中華レストランの店主まで、幅広い層の人たちから「世論」を拾い集めている。

 経済人は比較的、安倍内閣の実績を評価するひとが多かった。

 「高度成長期とは状況が違う。あの頃のようにはいかない。でも安倍内閣になって、経済は確実にいい方向に向かっている!」「北朝鮮の脅威から日本を守るためにも、安倍首相の外交手腕が必要だよね!」「3年間の政権交代で本当に懲りた。今の野党には、とても政権を委ねられない!」「加計学園問題みたいな話で、こんなに頑張って来た安倍政権の基盤が揺らぐのは、あまりにもったいない!」等々。

 が、こうした人たちでも、「テロ等準備罪の法案に関しても、加計学園問題等でも、政府の説明は不十分だと感じる!」「真摯に説明責任を果たすと言った総理自身も、何となく逃げているように見える!」と話していた。「自民党には、数の力による奢りを感じる。憲法改正問題も含め、あまりに全てを急ぎ過ぎなのではないか?」とも。

 予想外だったのは、長年の自民党支持者が安倍政権に対して強い不満を口にしていたことだ。特に女性から厳しく叱られた。

 「『安倍総理と官房長官が私利私欲で行政を歪めるなんてあり得ない!』という一太さんの言葉は信じたい。でも、安倍総理の側近とか、お友達と呼ばれる人たちのイメージが悪い。総理の足を引っ張っている。もっとちゃんと説明してもらったほうがいい。そうじゃないと、一太さんがずっと応援して来た安倍さんの支持率はもっと下がると思う。」

 「私たち(女性)が最も怒っているのは稲田防衛大臣の言動。豊田真由子衆院議員も輪をかけて酷かった。『自民党の女性議員は皆、あんな立ち振る舞いをするのか?』と思ってガッカリした。」

 「一太さんが言うように、昭恵夫人は天真爛漫で本当にいいひとなのかもしれない。でも、あまりにナイーブだったんじゃないかしら?!多くの女性は、そう言ってるわよ!」

 恐らく他の同僚議員たちにも、同様の意見が届いているはずだ。政府も自民党もこうした巷の声に真っ直ぐ向き合うべきだ。真面目に生きている人たちの思いを謙虚に受け止める必要がある。

 それでも、国民の安倍総理に対する支持が根底から崩れたわけではない。国民の気持ちは、自民党から完全に離れたわけではない。安倍総理が自身の言葉で率直に語り続ければ、必ず信頼は戻って来る。