2017年7月8日

 夕方。東京の部屋でパソコン画面に向かっている。音速で今日のブログを書く。遅れられない「大事な会合」がある。

 まずは今日の日程から。午前8時。高崎の自宅で目が覚めた。午前11時30分から沼田市内で行われた利根・沼田地域の元JA組合長の叙勲祝賀会に出席。少し前まで山本一太利根・沼田連合後援会会長を務めていただいていた恩人だ。何があろうと駆けつけねばならない。

 来賓挨拶では(自民党県連会長として)最初に祝辞を述べた。最近、国会議員代表で挨拶する機会が多くなった。少しずつ「山本一太自民党群馬県連会長」が定着して来たということだろうか。

 本来なら、地元出身で、かつ次回の衆院選に「間違いなく群馬1区の自民党公認候補として立候補する」はずの尾身朝子衆院議員が先に指名されるはずだ。が、朝子さんが(恐らく)主催者側に「県連会長のスピーチを先にしてください」と頼んだのだと思う。いかにも朝子さんらしい配慮だ。

 祝賀会の発起人は横山沼田市長と星野稔市議会議長。2人の地元県議、利根郡の町村長、山本一太後援会の新会長(元市議会議長)を含む利根・沼田地域のそうそうたる面々が一同に会していた。

 出席者の顔ぶれを見るだけで、市議会議員としても活躍した元JA会長の実績が県内でいかに高く評価されているか、このひとの人柄がいかに地域の信望を集めているかがよく分かる。00会長、おめでとうございました!山本一太後援会でも引き続き(最高顧問として)ご指導ください。

 さて、ここからは前回のブログの続き。「ひるおび」で取り上げられた後藤田正純衆院議員の発言に対する感想を書く。

 「ひるおび」出演後、初めて後藤田正純衆院議員のHPに飛んでみた。Facebookも拝見した。さっそく「山本一太が『ひるおび』でゴチャゴチャ言っていたのが不愉快でした」という読者の投稿を発見。速射砲のように「自分の発言のどこがどう不愉快だったのか、ぜひご指摘ください!」と返信を書いたが、投稿しなかった。(笑)

 後藤田氏によれば、「都議選の応援で最初に安倍政権、自民党についての問題点と反省を包み隠さず述べて、その後に安倍政権の成果に理解を求める挨拶をした」とのこと。

 これが事実だとすれば、後藤田氏の応援演説におかしな点は全くない。自分も東京都選出の菅原一秀衆院議員、小倉まさのぶ衆院議員、武見敬三参院議員、応援を頼まれた都議会議員候補や自民党支持者の方々の前で、全く同じ趣旨の演説をした。

 安倍内閣や自民党に対する都民の厳しい世論調査の結果を見れば、(応援する候補者の政策を聞いてもらうためにも)まず「反省から入る」のが当たり前だ。当然、他の同僚議員(応援弁士)も同じトーンで訴えているに違いないと思っていた。

 そもそも、安倍総理自身が、通常国会閉幕直後の記者会見で、国民にお詫びの言葉を述べているのだ。「指摘があれば、真摯に説明責任を果たしていく」とまで明言しているではないか。

 が、自民党参院議員である山本一太には、党本部からも、党幹部からも一切のクレームはなかった。だから、(「ひるおび」でも言及したように)今の自民党執行部が密告や引き締め(?)をやっているという感覚はない。

 後藤田氏と自分に対する対応の違いは一体、何だろうか?!自分が安倍総理の応援団だから?!それとも敵に回すとあまりに厄介だから?!(笑)それとも、衆院と参院では雰囲気が違うということなのか?!

 だからこそ、「党幹部の誰が後藤田氏のどの発言を捉えて、どんなクレームをして来たのか?」を、ぜひ具体的に教えて欲しい。少なくとも、あの懐の深い二階幹事長が「都議選の応援で『安倍政権や自民党に反省が必要だ』と述べた」などという理由で文句をつけるとは到底、考えられない。逆に(二階幹事長なら)「冒頭に反省の弁くらい述べるのは当然だ」と言うだろう。

 もし本当に党幹部が個々の議員の発言を念入りにチェックし、こんなことでいちいちクレームをつけているとすれば、絶対に良くない。安倍政権や自民党のイメージを悪化させる。自分のほうでも、きちっと情報収集をしてみようと思う。

 過去20年、政治家山本一太は、思ったことを率直に言い続けて来た。清和政策研究会(当時の森派)に所属していた頃は、森会長から派閥総会で何度もレッドカード(?)を突きつけられた。参院自民党の2大巨頭と呼ばれた村上正邦幹事長、青木幹雄幹事長の時代でも、ただ1人、当時の参院執行部の意に沿わない言動を繰り返していた。もちろん、「いい役職」は一切、回って来なかった。(笑)

 が、それでも、過去4回の参院選挙を全てぶっち切りで勝ち、こうしてちゃんと生き残っている。他のひとよりは遅かったが、約2年間の「大臣ポスト」も無難にこなした。これだけでも「自民党がいかに自由で、多様な意見を許容する政党であるか」の証明になっていると思う。(笑X2)

 ただし、他党と比較しても「実は最も開放的なはずの自民党」が、「以前に比べて、党内で意見を言いにくい雰囲気になっている」と世間から見られていることには、注意が必要だ。だからこそ、党の執行部が「検閲」みたいなことをやってはならない。むしろ「党内の活発な議論を誘発する」くらいのことをやるべきだと思う。

 自分が若手議員だった頃に比べると、確かに部会等の議論は盛り上がりを欠いている。

 小選挙区制度の下で自民党執行部の権限が拡大していることも関係しているとは思うが、最近の衆参の若手議員のあまりの大人しさには危機感すら覚えてしまう。

 衆参の若手議員に改めてこう言いたい。「安倍総理はどんな意見にもちゃんと耳を傾けてくれる。だから、党内でもっとハッキリ物を言っていいのだ!もっと思い切って行動したらいいのだ!」と。

 さあ、そろそろ行かないと。極めて大事なミーティング(情報交換)がある。この続きは「その4」で。