2017年6月3日

 昨日、「参院自民党朝鮮半島問題戦略研究会」(通称:参院自民党朝鮮半島PT)の初会合をやった。岸田外相のスピーチの後、外務・防衛両省からの説明を聞く前に、国際政治学者でもある武見敬三参院議員に朝鮮半島問題に関する重要な視点を語ってもらった。

 続けて、元自衛官の佐藤正久参院議員にも、朝鮮半島の軍事情勢を理解するために不可欠な「戦域」という概念についての解説をお願いした。

 第1回の会合では、座長である自分から以下のような「今後のテーマ設定」を提案した。議題を絞って、具体的な議論をやらないと意味がない。

<参院自民党朝鮮半島問題PT、今後のテーマ設定>

1.朝鮮半島の歴史的構図〜朝鮮戦争の経緯とレガシー

2.朝鮮半島有事のシナリオと日本の対応(2〜3回)

(1)北朝鮮の脅威(金正恩委員長の意図、北朝鮮軍の実力)
(2)日本の防衛力(ミサイル防衛システム、敵地攻撃能力等)の増強
(3)核、NBC攻撃に対する防護態勢
(4)有事における邦人保護、国内ゲリラ対策等

3.朝鮮半島情勢と日米韓の連携(2〜3回)

(1)韓国政治(ムン政権)の展望
(2)米国の北朝鮮政策
(3)中国の北朝鮮政策

4.拉致問題の現状と対応

5.駐日韓国大使、中国大使等との意見交換

 来週から精力的に会合を重ねていく。夏ごろには、最初の提言をまとめたい。