2017年3月16日

 

 本日、参院予算委員会で「森友学園に対する国有地売却等の問題」に関する視察を行った。 参院予算委員会が特定の問題についてこうした視察を実施するのは、極めて異例のことだ。 が、参院予算委員会の理事会の現場で与野党の理事が合意したのだ。 委員長としてこの視察を妨げる理由は何一つない。その場で視察の実施を了承した。

 

 衆院とは異なる動きだったが、参院には参院のやり方がある。 国民の高い関心を集める森友学園問題解明のために、参院が独自性を発揮した。これはこれで意味のあることだと思う。

 

 視察団のメンバーは委員長を含む11名。 予算委員会委員部の3名、予算委員会調査室の2名も同行した。 視察日程の調整に奔走してくれた事務方の努力に感謝したい。

 

 朝の飛行機で羽田を出発。 伊丹空港からバスで現地に向かった。 午前10時過ぎから夕方にかけて、大阪府庁、財務省近畿財務局及び国土交通相大阪航空局、森友学園小学校計画地を次々に訪問した。

 

 大阪府庁では、大阪教育局長等からの説明を受けた後、質疑応答。 財務省近畿財務局でも、財務局長、航空局長等の説明を踏まえて質疑を行った。 上記の2箇所でのやり取りは、全て報道陣に公開した。 森友学園小学校計画地では、籠池理事長自らが視察団一行を迎えてくれた。

 

 計画地付近の道路には、大勢のマスコミ関係者と市民(?)が集まっていた。 バスから降りて建設中の小学校の門に向かう間、生中継のTVカメラがピタリと追いかけて来た。 周辺では、森友学園の支持派と反対派の人たちの声が乱れ飛んでいた。 森友学園への支持を絶叫する女性や視察団の議員を大声で罵倒する人々もいた。 騒然とした雰囲気だった。

 

 当初は、「大勢のマスコミが押しかけたら、付近の住民の方々の迷惑になる。(可能なら)メディア関係者も敷地内に入ってもらったほうがいいのではないか?」と考えていた。 が、報道関係者だけを中に入れられるような状況ではなかった。 群衆(?)を押し分ける形で何とか門をくぐった。

 

 後で聞いたことだが、視察に同行していた委員会スタッフに向けて数回、石を投げたひとがいたらしい。 誰かに当たっていたら、間違いなく怪我をしていただろう。 何事もなくて、本当に良かった。

 

 閉められた門の前に群がるTVカメラの前で、籠池理事長が急に「あること」を喋り始めた。 冒頭にやるはずだった委員長としての挨拶(視察の目的等の説明)は、その後になってしまった。 そのまま、籠池氏の案内で建設中の建物に向かった。

 

 あ、お湯が沸いた。 熱い紅茶を一杯、飲む。 この続きは「その2」で。