2017年1月9日

 

 昨年10月、現職の鳩山邦夫元総務相の死去に伴って行われた福岡6区の衆院補欠選挙は、自民系の無所属候補2人が競い合う保守系分裂選挙となった。 結果は、前大川市長で、鳩山邦夫氏の二男である鳩山二郎氏の圧勝だった。

 

 鳩山邦夫氏のことはよく知らない。 が、亡父・山本富雄がある時、「鳩山邦夫さんて、実力で言えば十分、総理になれるひとだよ!」と話していたのを憶えている。

 

 福岡6区の状況や選挙での経緯に関して、詳しい事情は分からない。 が、地元の首長を務めていた鳩山二郎氏にとって「亡き父の弔い合戦」となった福岡6区の選挙と、群馬1区の状況は(様々な意味で)大きく違う。 この点は重要だ。 織田沢県連幹事長も「全く同じ認識だ」と話していた。

 

 ちなみに、「福岡6区と群馬1区の事情が明らかに異なる」ことは、党本部にも十分、理解していただいていると思う。 「どこがどう違うのか?」は、どこかで改めて解説する。 いずれにせよ、同じ対応になることはあり得ない。

 

 さて、同じ草津町出身で、草津小学校の後輩にもあたる山本龍・前橋市長が、昨年12月に大々的な市政報告会をやった。 盛況だったと聞いている。

 

 このイベントの少し前に、市長陣営から、「この集会で、山本県連会長のビデオメッセージを流したい。その中で、ぜひ尾身朝子さんのことも触れてください!」と頼まれた。 もちろん快諾した。

 

 約2分のメッセージの中に、行動力に溢れた山本市長への激励と尾身朝子氏の活躍を期待する言葉を散りばめた。 後で出席者から聞いたが、山本一太の言葉は「かなりのインパクトがあった」らしい。

 

 県都である前橋市は、群馬1区最大の票田だ。 その前橋市の現職市長が「尾身朝子氏を支援する姿勢」を明確にしている。 加えて、群馬1区の自民党県議9名全員が「尾身朝子氏を公認申請する」県連の方針を支持している。

 

 事実、昨年、開催された前橋市、利根郡等の尾身朝子氏を励ます集いには、地域の県議全員が主催者として加わっていた。

 

 利根郡の全ての町村長も、新たな尾身朝子後援会に名前を連ねている。 冷静に次の事実だけ書き記しておきたい。 すなわち、衆院群馬1区から選出されている9名の県議全員、この地域の市町村長全員が、次の衆院選で(現職ではなく)「尾身朝子氏を応援する意思」を示している。 これはよほどの事態だ。

 

 オクスフォード辞書が2016年のキーワードとして選んだ「ポスト真実」(post truth)ではない。 紛れもない事実だ。

 

 衆院選における自民党候補(現職も含む)の公認は、通常、選挙の前に正式決定される。 それまで、地元で様々な情報が飛び交うことは、ある意味、やむを得ないかもしれない。 

 

 実際、前橋市の会合で、「一太さん、次の選挙は朝子さんが出るんですよね?」と聞かれることもある。 だからこそ、自民党群馬県連会長として、1人でも多くの自民党支持者の方々に「事実」を知ってもらう必要がある。 そう強く感じている。

 

 もっと言うなら、あらゆる機会を捉えて「県連の総意」を実現していくための発信を続けていくことは、県連会長としての責務だ。

 

 何度も言うが、群馬1区公認問題に関しては、それぞれの立場、それぞれの思いがある。 次回以降のブログでは、誰かの批判にならないよう慎重に言葉を選びつつ、県連会長として「なぜ、尾身朝子氏の公認に大義名分があるのか?」と「どうして朝子氏が党本部から公認されると100%、確信しているのか?」を発信していく。

 

 あ、美味しい紅茶が飲めそうだ。