2016年12月31日

 

 昼12時から「ペー・パー・ビュー」(PPV)でUFC(総合格闘技の頂点)の女子バンタム級タイトルマッチ「アマンダ・ヌネスVSロンダ・ラウジー」の試合をライブで見た。 

 

 ロンダ・ラウジーはUFCを代表するスター格闘家。 UFC女子バンタム級のタイトルを7度、防衛した。 昨年の11月、女子ボクシング世界6冠のホーリー・ホルムに敗れて王座から陥落するまでは、UFC史上最強の王者とまで囁かれていた。 今回はファンが待望していたそのロンダ・ラウジーの復帰戦。 否が応にも、全米の注目が集まっていた。

 

 試合開始早々、ヌネスのパンチが立て続けにラウジーの顔面をとらえ、そのままレフリーが試合を止めた。 ロンダ・ラウジーの「1R40秒のKO負け」という衝撃の結末が待ち受けていた。

 

 試合後、米国の主要メディアのスポーツ・コメンテーターや、TVに登場した現役のUFC選手等が最大の敗因として指摘していたのは、ライジーの精神面。 が、どう考えても、それ以前の問題だと思う。 ラウジーが1年以上、休んでいる間にMMA(総合格闘技)は進化した。 チャンピオンのアマンダ・ヌネス自身も一段、レベルアップしていた。 たとえラウジーがテイクダウンに成功し、ヌネスを得意の寝技に引き込んでいたとしても、結果は変わらなかっただろう。

 

 それにしても、日本にいる自分が、ラスベガスの会場にいる人たちと全く同時刻にTVのライブ中継でUFCの試合を見れる。 これって、結構、スゴいことだ。 猛烈なスピードで進化しているのは、総合格闘技だけではない。 加速的な技術の進歩は常に社会を変え、新たなビジネスモデルを生み出していく。

 

 2016年最後の1日は、(UFCのTV観戦に費やした3時間を除くと)終日、安全保障や外交に関する最近の著作や新聞・雑誌の記事、フォーリンアフェアーズ等の論文を読むことに費やした。 幸せな時間だった。

 

  23時45分にテレビ朝日のハイヤーに乗る。 新年はテレ朝の会議室で迎えることになるだろう。 「朝まで生テレビ・元旦スペシャル」は、午前1時から午前5時50分まで。 4時間50分の長丁場だが、最後まで集中を切らずに頑張る!