2016年12月26日

 

 夕方。 熱いチャイティーラテを飲みながら、ブログを書き始めた。

 

 国会の会期が延びたこともあり、米国にも韓国にも行けなかった。(ため息) 来年の1月(通常国会開会前)を狙う。

 

 大晦日の「朝まで生テレビ・スペシャル」では、外交、経済から憲法改正まで、幅広いテーマで議論が交わされることになるだろう。

 

 2017年の世界で鍵を握るのが、トランプ次期米国大統領とロシアのプーチン大統領であることに異論を挟むひとはいないだろう。

 

 2016年を振り返る今回の「朝まで生テレビ」の討論で、自分が与党の政治家としてインプットしたいのは、ロシアの思惑とサイバー戦略だ。

 

 特にサイバー分野での攻防(=サイバーの進化)は、日本国内の憲法改正議論にも影響を与える。 「集団的自衛権」の概念を根底から覆す可能性があるからだ。

 

 ロシア、特にプーチン大統領の視点を考える上でとても参考になったのが、ロシアの軍事・安全保障を専門とする気鋭の若手研究者、小泉悠氏の書いた「プーチンの国家戦略〜岐路に立つ『強国』ロシア」だ。

 

 小泉氏は「プーチンの対NATO政策」という章の中で、「ロシアは見かけほど強くはないが、見かけほど弱くもない」という鉄血宰相、ビスマルクの言葉を引用しつつ、ロシアの現在の軍事力をこう解説している。

 

 「この言葉は、軍事大国としての現在のロシアを考える上でまさにぴったりであろう。ウクライナとシリアに対する軍事介入でロシアの軍事力が再び脚光を浴びているが、現在のロシア軍は依然として西側のハイテク軍事力に正面から対抗できるような水準には質量ともに達していない。」

 

 「それでは、ロシアの軍事力などさほどのものでないのかといえば、そうでもない。現在のロシアが目指しているのは、そうした制約の下で効果を発揮しうるような軍事力の形態である。」

 

 特に説得力があるのは、小泉氏が、ロシアの対NATO戦略を「弱者の戦略」と分析し、次のように総括している点だ。

 

 「さまざまな指標は、ロシアが一般的な軍事バランスにおいては決して優位ではないことを示している。そしてロシアの経済力や科学技術力全般を考えるならば、短・中期的にこのギャップが埋まる見込みは薄い。この意味では、ロシアの軍事力を過大評価することは禁物である。」

 

 「かつてのソ連が復活したかのような近年のロシアの振る舞いは、多分にギリギリのところで行われている政治的パフォーマンスとしての性格が強く、メディアなどではロシアの軍事力やその可能行動が(ロシアの狙い通りに)実力以上の評価を受けるケースが少なくないように思われる。」

 

 さあ、腹筋と背筋をやって、しばらく走る!

 

追伸:視聴者からの要望を受け、来年から「直滑降ストリーム@Cafesta」に「プーチン大統領・徹底研究」のコーナーが登場する。 小泉さん、ぜひ一度、ゲスト出演してください! いや、きっと来てくれると思う。(笑)

 

 

「◇山本一太オリジナル曲:
<a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1362912973" target="_blank">「素顔のエンジェル」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1362913254" target="_blank">「マルガリータ」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1298511048" target="_blank">「かいかくの詩」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1372242789" target="_blank">「一衣帯水」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/so21209855" target="_blank">「エイシア」</a><br>