2016年10月10日

 19時過ぎ。 30分ほど街を早足で散歩し、たった今、自宅に戻って来た。 今日も都内のあちこちで、英語や中国語が飛び交っていた。 訪日外国人観光客の勢いは止まっていない。

 先ほど、TVのニュースで衆院解散に関する報道が。 カメラの前で二階自民党幹事長が、「解散の風はすでに吹いている」と発言。 これに対して、野田民進党幹事長も、「過半数を目指して準備していく」という趣旨のことを話していた。 

 解散風は一度、吹き始めたら止まらなくなる。 この2人の与野党幹部の発信が「永田町の解散ムード」をさらに高めていくことは間違いない。 来年1月の解散説が益々、信憑性を帯びて来た気がする。

 解散するかどうかは安倍総理の胸三寸だ。 が、万一、3ヶ月後に総選挙が行われる可能性があるとすれば、自民党議員全員が自らにこう言い聞かせなければならない。 「慢心や傲慢は禁物だ!」と。 この件については改めて書く。

 本日、セントルイスのワシントン大学で、ヒラリー候補とトランプ候補による米国大統領選挙の2度目のTV討論会が行われた。 タウンミーティング形式だった。 CNNで最初から最後まで見た。 トランプ候補とヒラリー候補との間で激しい応酬があった。

 討論後のCNNの調査では、57%対34%でヒラリーに軍配が上がった。 他の主要メディアでもヒラリー優勢という結果が多かった。 実際、エコノミストとYouGov(英国の調査会社)の共同調査でも5ポイント、CBSNewsとYouGovの調査でも4ポイント、ヒラリー候補の勝ちという結果になっている。

 最初のTV討論会以降、トランプ候補の女性蔑視発言があらゆるメディアで大きく取り上げられていることもあり、ヒラリーが候補がトランプ候補との差をじわじわ広げているのは事実だ。 そりゃあ、そうだろう。 主要メディアからコメディー番組まで、ほぼ全てのメディアが「反トランプ・キャンペーン」を展開しているという異常事態なのだ。

 米政治専門サイトである「リアル・クリア・ポリティクス」の最新のデータによると、ヒラリー候補48%、トランプ候補43.9%という状況になっている。 

 しかしながら、大統領選挙は全米の平均支持率で決まるわけではない。 オバマ候補とロムニー候補の場合も、支持率では最後まで拮抗していたものの、結果はオバマ大統領の圧勝だった。 最も注目すべきは、選挙人を割り当てられた各州の情勢だ。

 選挙は最後までどうなるか分からない。 が、ヒラリー候補の地合いが良くなっていることだけは間違いなさそうだ。 たとえば、鍵を握る接戦州の1つであるバージニア州での「リアル・クリア・ポリティクス」の最新世論調査(10月3日)でヒラリー候補が7ポイントのリード(44対37)を維持している。 これは大きい。 今日のTV討論会の感想と分析、接戦州の今後の展望等に関しては、改めて詳しく書く。

 ひとつ面白いと思ったのは、雑誌「タイム」の最新号の記事。 「どちらの候補者がビジネスや投資にはいいと思うか?」というアンケートでトランプ候補がヒラリー候補を大幅に上回っている。

 さあ、2日ぶりに腹筋と背筋をやらないと! 明日(10月11日)は午前10時から参院予算委員会の集中審議がある。 午後にも質疑がセットされている。 参院予算委員長として最後まで一生懸命、責任を果たす。 


「◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」