2016年8月15日

 18時。 新幹線で東京に向かっている。 お盆休みを終えて帰京するひとたちで満席だ。

 参院は全県1区。 全てはとてもカバー出来ない。 毎年、各地区の担当秘書と相談して、8月11日〜15日の新盆回りの日程を作る。 今年も何とかやり遂げた。(ふう)

 午前11時50分。 前橋市内の「ぐんまアリーナ」で行われた「群馬県戦没者追悼式」に参列した。 過去20年、8月15日は必ず地元の追悼式に足を運んで来た。 かつては2時間近くかかっていた追悼式が、1時間に短縮されたのはいいことだ。 あまり長いと、高齢者の多い遺族の方々に負担がかかる。

 それにしても、出席者の数が毎年、確実に減っている気がする。 戦争を体験した世代の方々は、少なくなる一方だ。 戦争の悲惨さ、平和の尊さを、しっかり後世に語り継いでいかないと。

 安倍総理からの幹事長続投の要請を固辞した谷垣禎一前幹事長のことが心配だ。 どこからも情報が出て来ない。 幹事長降板は残念だったが、1日も早く元気な姿を見せていただきたい。 自民党のため、日本のために、谷垣前幹事長には、まだまだ活躍していただく必要がある。

 つくづく思う。 政治家には「運気」というものがある、と。 どんなに抗っても「運気」は押し戻せない。 「運も実力のうち」とは、よく言ったものだ。 さて、どこまで流れに逆らい、不条理を止められるか?! 

 今回はかなり厳しい気がする。 が、最後まであきらめずにやる! 身を捨てれば、見えて来る答えもある。 そろそろ、次の人生設計(?)も考えておいたほうが良さそうだ。

追伸:90年代の後半、いわゆるラザリ提案で盛り上がった国連安保理改革の流れを押しとどめたのは、「コーヒー・グループ」と呼ばれた国々、「地域のライバル国が常任理事国になることを断固、阻む」という共通認識を持つイタリア、パキスタン、メキシコ、アルゼンチン、韓国等の大国未満のメンバーたちだった。

 この「コーヒー・グループ」の仕掛け人として名前を馳せていたのが、当時のイタリア国連常駐代表部のフルチ大使だった。 「いかなる手段を使っても、ドイツだけが常任理事国になることは許さない!」 シシリア島出身で、後に上院議員(?)にまでなったフルチ大使には、そんな「捨て身の迫力」があった。

 外務政務次官として、嫉妬の塊のような「コーヒー・グループ」の執拗な妨害、特にフルチ大使の立ち回りを見聞きしながら、ある事実を思い知らされた。 それは、「何かを創るより、壊すほうがずっと簡単だ!」ということだ。 「1人の人間が本気で覚悟を決めれば、優柔不断な多数と十分に戦える!」ことも分かった。

 どんな喧嘩も、「失うことを恐れる」(=失うものが多い)側が負ける。 「最後は『相打ち』でもいい(=刺し違える)」という気持ちがあれば、運気を押しとどめることだって出来るかもしれない。 

 「ちっちゃなアリでも、足の裏の急所を噛めば、大きな象を倒せるチャンスはある!」 参院のドンと言われた2人の大物政治家(村上正邦氏と青木幹雄氏)に1人で逆らっていた頃、よく自分に言い聞かせていた言葉だ。(笑)

 あ、間もなく東京駅のアナウンス。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」