2016年7月27日:パート3

 22時。 腹筋と背筋を終えた。(ふう) 熱いほうじ茶を片手に、その3を書く。 参院議長人事についても、まだ言いたいことが山ほどある。 ダブル連載は大変だ。 勝手に「売れっ子作家」みたいだ、な。(笑)

 政治家には、いろいろなタイプのひとがいる。 所属政党が次々に変わるのも、選挙区を移るのも、派閥を抜けるのも、別に悪いことだとは思わない。 実力者の間でうまく立ち回るのも、政治家として出世するためには、必要な処世術なのかもしれない。

 激流の中で、複数の筏(イカダ)に飛び移りながらポストを獲得し、存在感を高め、名前を売り、大きくなっていく。 永田町には、こうした「バルカン政治家」と呼ばれるひとたちがいる。 この手の政治家は、自分が勝ち残るためには、お世話になったひとを平然と切り捨てる。 生き残るためにはどんな手段も厭わない。 

 同じ政治家として、こういうことが出来る嗅覚や勝負勘は、尊敬に値すると思う。

 ただし、不器用な上州人(群馬県人)である自分は、あまりに要領が良くて、立ち回りの上手な政治家が、どうしても好きになれない。 いわゆる「バルカン政治家群」には、どんな時も「恩義や信義よりも自分自身の実利を優先する」人々、自分のことしか考えていないひとたちが多いからだ。 安倍総理や菅官房長官とは対極にある存在と言っていい。

 小池百合子候補が「バルカン政治家」だと言うつもりはない。 政治家としての「華」もあるし、魅力もある。 が、苦しい時も自民党一筋で頑なに頑張り続けてきた1人の政治家の目から見ると、「信義を大切にしない、あまりに世渡り上手なひと」に見えてしまう。 あくまで、これは山本一太の個人的な評価(正直な思い)だ。

 なぜ、小池百合子氏にそういう思いを抱いているのか? 具体的な理由は幾つもあるが、具体的には書かない。 単なる「悪口」になってしまうもの。

 加えて言うと、20年、政治家として生きて来た自分には、「どんな分野であっても、あまりに打算的で、人としての信義を大切にしない人間は、周りから信頼されない。どれほど言葉が巧みでも、機に乗じるのが得意でも、最終的には優れたリーダーにはなり得ない!」という持論がある。

 自分自身が不器用なだけに、「時には、実利より義理・人情を重んじる」「信念を曲げずに損得抜きで突き抜ける」「お世話になったひとを平気で裏切ったりしない」ひとが好きなのだ。 某大物衆院議員の秘書時代、かつての秘書仲間が市議を務めていた楽に当選出来る選挙区ではなく、より選挙が大変だと言われていた違う選挙区からの市議出馬を選んだあの菅義偉官房長官のような…。

 間もなく参院自民党初の女性議員会長に就任する橋下聖子氏のどこが好きなのかって? 「いかなる圧力をかけられても、窮地に陥った友人を見捨てない」ひとだからだ。(ニッコリ) 詳しいことは書かない。  

 今回、島尻沖縄担当大臣や、若林健太氏が落選の憂き目に遭ったのを目のあたりにして、つくづく思った。 「まっすぐに努力しているひとが、なかなか報われない世の中なんだな」と。 だからこそ、政界にも、地道に実績を積み重ねているひとが成功する文化を作りたい。 そう思わずにはいられない。

 ましてや、選挙は短期決戦だ。 候補者のパフォーマンスが勝敗のカギを握る。 しかも首都東京のトップを決める最大の首長選挙だ。 17日間の短い期間の中で、候補者の政策の内容を深く理解してもらうのは難しい。 他の候補者との政策の違いを分かってもらうのは、さらに大変だ。 多くの有権者は、候補者の知名度やイメージで誰に投票するかを決める。

 でも、過去の知事選の失敗を思い出して欲しい。 派手なパフォーマンスに踊らされて間違った選択をすれば、そのツケを追うのはそこに住む住民なのだ。 

 参院選で何度も応援に入った長野県で、多くの地元住民がこう話していた。 「後からつくづく思う。あの知事を選んだ長野県民の選択は間違っていた。全て中途半端に終わった。あの一時の熱狂は何だったのか?」と。

 東京都民の皆さん、東京の「顔」である都知事は、パフォーマンスの派手さではなく、候補者の実績と政策の中身で選んでください。 実直に、地道に、確かな実績を積み上げて来たひとより、その時の時流に乗ったひとをリーダーにする風潮は、全国民が注目するこの東京都知事選挙で、ぜひ終わりにしてください!

 さて、と。 青森の林檎ジュースを一杯飲み、アニメ「NARUTOーナルトー疾風伝」の最新シリーズを1話だけ見てから、ブログの続きを書く。 アニメコンテンツの研究も、自民党クールジャパン戦略推進特命委員長の大事な仕事ですから、ね!(笑)

 次回のブログ(その4)では、「増田ひろや候補」の人柄や政策の中身に触れる。

追伸:昨晩、練馬で行われた「増田ひろや」候補の個人演説会で応援弁士の1人を務めた。 応援演説を始めたところで、増田候補と菅義偉官房長官が到着。 演説を強制終了した。(ガクッ) これからは、取材に集中したい。(笑X2) 

 菅長官の言霊には、迫力と説得力があった。 「ある女性候補は、東京都知事になった直後に都議会を解散すると言っているんです。これには驚きました。都民の皆さんに選ばれた都議会議員のひとたちを抵抗勢力に仕立てようという意図が見え見えではないですか!(怒)そんな劇場政治みたいなことをやるひとに、大事な都政を任せるわけにはいきません!」 

 会場から、大きな拍手が巻き起こった。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」