2016年7月27日:パート2

 夜。 東京の自宅にいる。 夏みかんのゼリー、毎日食べても全く飽きない。 完全にはまった、な。

 夕方。 議員会館の玄関の近くで、吉田博美・国対委員長(間もなく幹事長)と遭遇した。 「お互いの立場で頑張りましょう!」 短く言葉を交わし、がっちり握手をして別れた。

 さて、ここからは東京都知事選挙に関するブログの続編。 先週、ツイッターで「増田候補を支持する」とつぶやいた瞬間に(SNSを含む様々なルートで)数多くの批判や意見がワッと寄せられて来た。 そのうちの何人かに次のような説明をした。 そのまま書く。

 「率直なご意見、ありがとうございました。小池百合子さんの悪口を言うつもりはありません。政治家としての心の強さ、嗅覚、行動力、度胸の良さはスゴいと感じています。ただし、今回の候補者選びをめぐる経緯やその後の展開は、一部のマスコミ(?)が描いているような『小池百合子候補が自民党の強圧的かつ不条理な圧力にたった1人で戦いを挑んでいる』みたいな構図ではないと、私はそう思っています。」

 「『誰かを抵抗勢力に仕立て上げる』という狙い?(演出?)は見事という他ありませんが、私自身が小泉元総理の陣営で経験したあの『小泉劇場』と今回、小池候補が仕掛けているように見える『劇場型政治』は、本質的に全く違うと思います。『小泉劇場』を生んだのは、『郵政民営化』という小泉元首相の命がけの信念でした。」

 「小池候補から推薦を要請された自民党・東京都連が推薦を出せなかったのは、都連に所属する20人の(独立自尊の)自民党議員の大半(17、8人?)が、イエスと言わなかったからだと聞いています。シンプルに言って、仲間のひとたちからの支持が得られなかったということでしょう。その後の候補者選びは、オープンな手続きを踏んで進められました。その中で、増田ひろや候補に決定したのだと理解しています。」

 こうも言っておいた。

「自民党東京都連が、『党が推薦していない候補者を応援した場合、除名などの処分対象になる』という文書を党所属の国会議員や地方議員に配布したこと自体は、組織を引き締める選挙戦略として(それが有権者にどう映るかは別として)あり得る話だと思います。が、『議員本人に加えて親族による応援も禁じる』みたいな内容が含まれていたとすれば、その点はやり過ぎだった気がします。私自身も、けっしていい印象は持っていません!」

 「どうしてそんな文書になったのか、都連の内部のことはよく分かりまん。事実、都議会の実力者と呼ばれるひとたちとは、ほとんど面識がないし、話をしたこともありません。」

 「どんな組織でも古い部分はあります。東京都連の現状や課題はほとんど知りませんが、仮に何らかの改革が必要だとしても、それは石原伸晃・都連会長を含む都連所属の国会議員、都議会議員等のひとたちに、やってもらう話ではないでしょうか?」

 「東京都連や都議会を改革することが新たな東京都知事の大きな業績になり、それをやったら東京が発展するかのような根拠のない二段論法や、『都連改革なるものをやる』(=都議会与党と対決する?)ことが次の知事の最も重要な仕事であるかのような誤った認識が喧伝されているとしたら、それは明らかにミスリードです。たとえば、知事が就任早々、都議会を解散したら、東京はまた混乱に陥ります。だからこそ、都民の皆さんには、この手の心理マジック(幻想のストーリー)に絶対に誤魔化されないでいただきたいのです。首都のリーダーを選ぶ選挙なのです!」

 次回のブログでは、「同じ自民党議員だった小池百合子候補をすんなり応援出来ない」理由の核心に触れる。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」