2016年7月20日

 午前零時過ぎ。 自宅の居間でパソコンを起動させた。 19時30分から1ヶ月ぶりの「直滑降ストリーム@Cafesta」を放送。 東京都知事選挙を取り上げたコーナーでは、菅原一秀衆院議員をゲストに招き、自民党と公明党が推薦する増田寛也(ますだ・ひろや)候補の人柄や政策について熱く語ってもらった。 他候補の批判は一切、やらなかった。

 今回から女性ミュージシャン(シンガーソングライターのSAKIさん)が準レギュラーとして登場。 カフェスタでのライブも敢行。 彼女のピアノに合わせて、オリジナル曲「世界がどんなに変わっても」を披露した。

 番組後のユーザーアンケートの結果は、予想以上に厳しかった。 今回の数字が、現時点での増田候補のネット上の認知度や存在感を現している。 が、選挙戦はまだ序盤。 ここからが本当の勝負だ。

 今日も複数の同僚議員に(内々に)言われた。 「参院議長人事に関するブログ、読んでます。一太さんの主張はよく分かる」と。 あるメディア人は、「直滑降ブログの発信は相当の問題提起になってると思いますよ。ある意味、目的は十分、果たされたんじゃないですか?」と話していた。

 親しい友人からは、お馴染みのセリフを投げつけられた。 「何度も言ってるように、世間は参院の人事なんて全く関心がない。もういい加減、お前の趣味は打ち止めにしろって。もっと大事なことにエネルギーを使ったほうがいいよ!」と。

 ここ数日の間に、心を動かされる場面もあった。 「理念も胆力も品格もある。参院自民党にも、まだこんな立派なひとがいるんだなあ!」と。 ちょっぴり嬉しかった。

 参院議員会長選挙に立候補するために必要なのは10名の推薦人。 何とかなりそうな数にも見えるが、実際、この数の推薦人を集めるのは相当に難しい。 いわゆる無派閥と言われる議員たちにも、ガッチリ根回しが行われているはずだ。 それでも、心から思う。 「誰が選ばれるにせよ、選挙はやるべきだ!」「推薦人を確保して、ぜひ誰かに立候補してもらいたい!」と。  

 いつものとおり、正直に言う。 昨日、複数のひとから同じセリフを聞いた。 「大臣経験者で、かつ当選4回。山本一太にも十分に資格がある。選挙をやりたいなら、自分が参院議員会長選挙に出ればいいではないか!」という言葉だ。

 ハッキリ言っておくが、山本一太が議員会長選挙に手を挙げることはない! そこには、2つのシンプルな理由がある。 第1に、派閥に属していない自分に「10名の推薦人」を確保するのは無理だ。 第2に、万一選挙に出られたとしても、勝てる見込みがない。  

 「勝敗は二の次だ。オープンな選挙をやって決めることに意義がある!」 そういう考え方もあるだろう。 が、国会議員には、それぞれの立場というものがある。 人間関係のしがらみもある。 最初から「勝ち目のない戦い」に乗って来るひとはいない。 

 ある議員のこんな分析も耳に残った。 「勝てる可能性のある人物は、すでに封じ込められている。あらゆる意味で先手を打たれている!」と。

 それでも、勇気を持って名乗りを上げてくれる議員がいれば、喜んでそのひとの「推薦人」に名前を連ねさせてもらう。 つまりあと9人。 厳しい締め付けを跳ね除けて9人の推薦人を集められる人物、どこかにいないだろうか?! 最後まで、無駄なあがき(?)をしてみることにしよう。

 このままだと、議員会長選挙は行われない可能性が高い。 今回の参院選挙の総括も、参院にとって死活的な選挙制度改革の議論も、参院自民党の独自性発揮のための戦略や次期参院選挙の対策に関する論議も一切ないまま、新しい参院議員会長が決まり、新執行部が発足する。 

 その後、新たな議員会長の判断により「伊達参院議長」が誕生する。 参院自民党が「自らマイナーリーグであることを内外に宣言する」かのような屈辱的な展開だ。(ため息) 伊達参院議長は、参院の命運を左右する「選挙制度改革」に何らかのビジョンを持っているだろうか? 伊達議長の中に、(3年後の選挙に向けて)命がけでこの問題に取り組む覚悟が本当にあるだろうか?!

 過去のブログにも書いた。 伊達幹事長がいったん参院議長に任命され、国会が始まれば、参院の人事なんて気にするひとはいなくなる。 何事もなかったように、参院の日常が復活する。 それだけのことだ。

 ただし、「参院自民党2軍」の刻印は深く刻まれることになる。 世の中にも、そういう認識が定着する。 「参院のプライド」は、2度と取り戻せない。 カッコつけて、「参院の権威」なんて2度と口にしないほうがいい。 まあ、多くの国民にとっては、どうでもいいことなのかもしれない。

 あ、お湯が沸いた。 熱いミルクティーを一杯飲んで、背筋と腹筋をやる。 

追伸:昨晩のブログに「政治家・山本一太は、いつも捨て身だ」と書いた。 ブログの愛読者(地元の支持者)から、「一太さん、何かあったんですか?何かの窮地に陥っているんですか?」という連絡が。 「いや、そんなんじゃありません。(笑)ご心配かけて、ごめんなさい!」とお詫びした。

 誤解のないように書いておく。 自分はやけになっているわけでも、追い詰められているわけでもない。(笑) いつも前向きだ。 

 参院の惨状(?)を憂いてはいるものの、参院議員としての20年には満足している。 後悔はない。 政治家として誰よりも面白い日々を過ごして来たと思っている。

 よしっ! 明日も一生懸命、頑張る!! 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」