2016年7月18日

 東京都知事選挙が始まっている。 本日の15時。 銀座三越前で行われた「増田寛也(ますだ・ひろや)」候補の街頭演説会に足を運んだ。 

 とにかく暑かった。 が、強い陽射しの中でも、多くの人たちが耳を傾けていた。

 全国知事会の山田啓二・京都府知事、菅原一秀衆院議員、石原伸晃・都連会長等の応援演説の後、増田ひろや候補がマイクを握った。 増田氏はけっして派手なタイプではない。 でも、語られた政策は具体的で、かつ説得力があった。 実直で真面目な人間性が凝縮されたアピールだった。 改めて、「このひとは本物だ」と思った。

 応援のマイクを握るのは辞退した。 取材に集中したかったからだ。 自らスマホで写真や動画を撮り、聴衆の反応をチェックした。 選挙カーの中で、増田候補の短いインタビューも録った。 

 増田陣営のキャンペーンの様子は、明後日(7月20日)の「直滑降ストリーム@Cafesta」(19時30分〜21時)で紹介する。 皆さん、ぜひ、ご覧ください!

 ここからは、参院議長人事に関するブログの続編。 最近の参院自民党の劣化&凋落を見せつけられるにつけ、かつて参院に君臨した2人のドン、幹事長と議員会長を歴任した村上正邦氏(元労働相)と青木幹雄氏(元官房長官)は「やっぱりスゴかった!」とつくづく思う。 この2人の実力者を公然と批判し、たった1人で戦い続けていた山本一太も「相当に狂ってたなあ!(笑)」(=怖いもの知らずだった)とも。

 この参院の両巨頭の独裁的手法に、一貫して激しく反発した。 が、過去のブログで白状したように、政治家としては敬意を抱いていた。 村上ー青木時代には、総理と言えども、参院の意向を無視することは出来なかった。 2人の実力者には、政治家としての哲学、スタイルがあった。

 今から13年前の2003年。 小泉政権の官房副長官だった安倍晋三衆院議員が、自民党幹事長に大抜擢された。 大臣経験もない若手が幹事長になったのは、自民党の歴史上、初めてのこと。 小泉総理の「サプライズ人事」だった。

 翌年、小泉総裁、安倍幹事長の下で参院選挙が行われた。 当時、小泉内閣の支持率は低迷。 政権発足直後の参院選では小泉ブームを起こした小泉内閣が失速しつつあった。 後で振り返ると、小泉政権にとって最大の危機だった気がする。 

 この2004年の参院選挙では、与党の自民党、公明党を合わせて過半数の議席を確保した。 が、自民党は改選前の49議席を1議席、減らす結果に。 民主党は50議席を獲得し、改選第1党になった。 衝撃だったのは、民主党が選挙区・比例代表ともに得票率で自民党を大きく上回ったことだった。

 小泉総理は選挙後も続投した。 「与党で過半数を維持した」のだから、これは当然だと思った。 が、改選議席を減らし、かつ民主党に改選第1党を奪われたという点で、「選挙は実質的に負けた」と感じていた。 

 党内の一部には、選挙の責任者である安倍幹事長の責任を問う声も上がっていた。 もともと、異例のサプライズ人事に対する嫉妬が渦巻いていたのだ。

 そこで、当時の安倍幹事長に直言した。 「ここは幹事長としての責任を認め、いったん執行部を離れたほうがいいと思います。それが、将来の安倍総理に繋がるのではないでしょうか?!」と。

 ここらへんの経緯は、13年前のブログにもう少し詳しく書いた気もする。 安倍幹事長は若手・中堅の有志の声に真摯に耳を傾けてくれた。 事実、幹事長の続投を自ら辞退したのだ。 その潔さに感動した。 「やっぱり、このひとは総理になる人だ。これからも本気で応援しよう!」と心に誓った。

 小泉総理は少し焦った様子だった。 安倍幹事長の退任を受け入れる代わりに、安倍前幹事長を武部勤・新幹事長を補佐する幹事長代理として残した。 結果として、あの時、小泉首相が安倍前幹事長を執行部に残したことは、双方にとって良かったと思う。 

 が、安倍幹事長代理就任のニュースを聞いて集まった仲間達にこう話したのを憶えている。 「政治的天才(小泉首相)に安倍幹事長が見事に絡め取られた!」と。

 自分が起こした次の行動は、当時、参院自民党の幹事長だった青木幹雄氏の交代を求めることだった。 議員総会で発言しようと何度か手を挙げたが封殺された。 総会の後、廊下で待ち構えていたマスコミ(TVカメラ)の前で、青木幹事長を公然と批判した。 「参院選挙の結果を受けて、安倍幹事長が職を降りた。青木幹事長も当然、責任を取って辞任すべきだ。どう考えてもおかしい!」と。

 残念ながら、青木体制はびくともしなかった。 2001年のKSD事件で村上正邦氏(前議員会長)は議員辞職していた。 当時の青木幹事長の影響力は絶大だった。 何しろ、どんな問題についても、参院のドンに公然と反対を唱えられるのは、怖いもの知らず(?)の山本一太しかいなかったのだ。

 何度も言うように、今回、自民党は参院選挙で議席を増やし、20数年ぶりの単独過半数さえ確保した。 国政選挙で自民党に4回連続で勝利をもたらした安倍総理の功績は大きい。

 選挙でこれだけの結果を残したのだ。 13年前と違って、参院自民党幹事長の責任を問う理由はない。 そんなつもりもない。 ただし、忘れないで欲しい。 大事な仲間(参院議員)である2人の現職閣僚の議席を失ったのだ。 最後まで競り合いと言われていた重点選挙区の1人区のほとんどを落としたのだ。 

 にもかかわらず、この結果を厳しく受け止めなければならない参院幹事長として、あまりにも当事者意識が薄いのではないか? 少なくとも自分にはそう見える。 そう感じる理由は次回のブログ(その7)で。       


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」