2016年7月14日

 昨日、大家敏志(さとし)参院議員から電話があった。 「一太兄貴、せっかく応援に来てもらったのに、(トップ当選出来なくて)申し訳ありませんでした!」だって。 

 こう答えた。 「いや、大家さんが普通の参院議員なら『おめでとう!』って言うところだけど、将来、参院を仕切ってもらわなければならないひとだから、違う言い方をする。次回は必ずトップで勝って欲しい!いい目標が出来たよね!」

 福岡の自民党県議団の代表として国会に攻め上って来た次世代の大家敏志氏に、ずっと注目している。 何より好きなのは、常に「戦う姿勢」があることだ。 頑張れ! おおいえ!! 

 過去のブログでも言及したが、亡父(山本富雄)が県会議員出身だっただけに、「県議」には特別な感情がある。 

 ある元知事が、亡父を「県政の風雲児」と呼んだ。 自分の中で最もカッコいい政治家は「仕事の出来る県議」なのだ。 「政治家・山本富雄」が一番輝いていたのは、農水大臣時代でもなければ、参院自民党幹事長の頃でもなかった。 自民党県連幹事長として飛び回っていた時だ。

 さて、前回のブログを読んだある研究者から連絡があった。 「一太さんのブログ、面白く拝見しました。参院に関心のある有識者はちゃんとフォローしています!そうそう、古参の参院職員は嘆いてますよ!」とのこと。

 何度も言うように、参院の幹部人事なんて世間的には全く注目されていない。 それでも、参院議員を20年もやって来た山本一太の「今回の議長人事」に関する個人的見解(評価)がネット空間に保存され、関心のあるひとたちの目に触れる。 報道されたり、拡散されたりすれば、その度に議論の対象になる。 これはこれで意味のあることだ。

 親しい友人とも電話で話した。 彼の言葉をそのまま書く。

 「あのね、一太には申し訳ないけど、普通の国民は参院の人事なんて全く興味を持っていない。ほとんどのひとは、今の参院議長が誰なのかも知らないと思うよ。ましてや、『参院自民党』とかいう括りで言われても、全くピンと来ない。参院自民党の幹部が派閥の均衡で決まったとか、決まらなかったとか、そんなことには関心ゼロだ。実際、参院議長が誰になろうと、安倍政権には何の影響もないんだろう?」

 「オレも一応、企業人だし、お前が政治家だから政治にも関心がある。でも、世の中には衆院議員と参院議員の区別がついていないひとも多い。参院、いや参院自民党(?)の独自性って何?!同じ自民党議員でしょ?前から言おうと思ってたけど、参院をもっと輝かせたいとか、衆院に対抗出来る独自性を発揮させるとか、お前の個人的趣味だと思うな。(笑)」

 「一太さあ。やっぱりあの時、衆院に鞍替えしていたほうが良かったんじゃないの?何年か前にあそこで集まった時、『実力主義のない、がんじがらめの参院だと、お前の活躍する舞台がなくてもったいない』って、皆、言ってたじゃないか!やろうと思えば、40代で知事も狙えたのになあ。」

 「歯に衣着せぬ」とはこのことだ。 「親しい仲にも礼儀あり」という諺もある。 「コイツ、よくここまで言えるよなあ」と感心した。(笑) が、この人物の意見はいつも核心を突いている。 なるほど、これが世間の感覚なのだと改めて思った。

 逆に言うと、(寂しいことではあるが)参院の人事がどうなろうと、自民党のイメージが毀損されるようなこともない。 一般の関心が薄いことに加え、「政治全体から見れば何の影響もない」と認識されているからだ。(ため息)

 あ、電話が鳴っている。 きっと選挙応援のお礼だ。 次回のブログでも、覚悟を持って「山本一太の見解」(政治家としての意見)を述べる。

追伸:
1.過去、様々な要因が重なって一時的に現出した「参院自民党の独自性」なるものは、ある種の幻想だったのかもしれない。 が、そうだとしても、三権の長である参院議長には、衆院議長に(あらゆる意味で)「格の劣らない人物」を選出すべきだ。 

 「え?参院議長の経歴の重み?!そんなのいいんです。どうせ、第2院(マイナーリーグ)の参院ですから!」みたいな敗北宣言(?)はやっぱり嫌だな。 20年も参院議員をやって来た自分としては!

2.参院自民党の独自性と参院の独自性は違う。 が、参院の最大勢力である参院自民党の立ち振る舞いは、そのまま参院全体の立ち位置に関わってくる。 ましてや、20数年ぶりの参院単独過半数を確保した状況においては尚更だ。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」