2016年4月28日:パート3

 本日3本目のブログを書く前に、これだけは言っておきたい。 参院議員・山本一太は、尾身朝子氏の身内でもなければ、親戚でもない。 お金をもらったこともないし、特にお世話になった記憶もないし、利権の繋がりもない。(笑) ひとりの政治家として、尾身朝子衆院議員を応援しているのだ。 

 さて、明日の朝、衆院群馬1区の新たな公認申請候補である尾身朝子衆院議員と中曽根康隆氏の2人が、選考委員会の委員の前で15分間の演説をやるとのこと。 それぞれの思いの丈を語るそうだ。

 前回のブログでも触れたが、今回、選考委員会の場で2人の候補者に「それぞれの政治への志や政策を語る」機会を設けたのは、いかにも中沢委員長らしい配慮だと感じた。 期限の5月10日までには、まだ少し時間がある。 こうやって丁寧にプロセスを進めるのは大事なことだと思う。

 最終的には、2人のうちの1人が選ばれるのだ。 全員が100%、満足する答えなんて最初からない。 どんなやり方をしようと、選ばれなかった側からは必ず不満が出る。

 それはともかく、今回、「公募」をやらない選考方式にしたことには大義がある。 あらゆる状況から考えて最善だと思われる仕組みの下で、出来る限り公平・公正に、オープンに選考作業を進める。 このことに尽きる。

 いつも言っているように、「言葉」は情報の宝庫だ。 ひと言ひと言に、それを発した人間の知的レベルや表現力、問題意識、感性、人柄等が凝縮されている。 が、そうは言っても、15分のスピーチで政治家としての潜在力や真の人柄を読み取るのは至難の技だ。

 ましてや、人間はそれぞれ性格も、好みも、感性も違う。 選考委員会メンバーの全員の心を同じように揺さぶる「言霊」など存在しない。 あるひとにとっては心を打つ言い回しでも、別のひとのハートに響くとは限らない。 誰かの話を「良かった」と感じるかどうかは、そのひとの心の問題だ。

 加えて言うと、公認申請候補は、あくまで「5つの選考基準」を総合的に勘案して決定される。 選考委員の人たちにとって、質疑応答のない2人の候補者の15分間アピールは、自らの行動を説明する際の材料にはなり得るかもしれない。 が、候補者選考の大きな流れを変えられるとは到底、考えられない。 だから、朝子さんも康隆氏も、自然体でそれぞれの「志」や「政策の目標」を訴えたらいいと思う。

 今更、言う必要もないことだが、自分は参院から衆院(群馬1区)に鞍替えするつもりは500%、ない。 が、少し前に、この種の騒動が起こる度に囁かれるお馴染みのセリフに再び、遭遇した。 「一太さん、出来れば鞍替えして、うちの選挙区から出てくれないか?」「あなたなら絶対に勝てる。周りの人は皆そう言っている」という決まり文句だ。

 信じてもらえないかもしれないが、今回も群馬1区の複数の支部役員から、真剣な表情でこうお願いされた。 「一太さん、何とか手を挙げてくれないか?そうすれば、これ以上、揉めなくて済む!」「山本一太がいいとどこかで発言したら迷惑かなあ。1区の代表になってもらえないかなあ。」

 「ずっと支持していただいている贔屓目で、私なんかのことをそこまで評価していただいてとても光栄です。が、そういうつもりは全くありません!」と丁重にご辞退した。 でも、こんなことを真剣に言ってくれる支持者の方々の気持ちが、実はとても嬉しかった。(ニッコリX20)

 あくまで頭の体操として、ふと考えてみた。 「たとえば自分が衆院選挙に出馬するとすれば、どんなキャッチコピーで戦うだろうか?」と。 「たとえば、明日、選考委員の前で15分の演説をやらせてもらえるとすれば、何をどう語るだろうか?」とも。

 読者の皆さん、「お前ごときが偉そうなこと言って!」と怒らないでくださいね。(笑) あくまであり得ない仮定のシナリオですから。 スローガンはシンプルでインパクトがあるものでなくてはならない。 山本一太が衆院選に立候補したとすれば、きっとこんなキャッチコピーを掲げるだろう。 

「衆院議員なら総理を目指す!」

 自分が1区の公認申請の候補者だったら、明朝の選考委員会で、「21世紀、日本が国際社会を生き抜くための新たなビジネスモデルを生まれ育ったこの上州群馬県から世界に向けて発信する!」と熱烈なタッチでぶち上げていただろう。(笑) 「地方創生は既存の発想ではダメだ!こんな独自構想で1区全体を元気にする!」みたいなことも熱く語ったに違いない。 それが山本一太のスタイルだもの。

 安倍内閣の女性活躍推進の流れを受け、尾身朝子衆院議員はかなり早く閣僚になるチャンスがある。 朝子氏は、進化を続けていけば、さらなる高みまで狙えるだけのグローバルな視野と政策立案能力の持ち主だ。

 でも、朝子さんは、そういう派手な自己PRはやらない気がする。彼女にとって「大臣になる」「政治家として偉くなる」ことは手段であって、目的ではないからだ。 きっと、どうやって群馬1区を発展させ、どうやって日本再生に貢献出来るかが全てなのだ。

 個人的にも深い繋がりを持つ「群馬1区」の代表として働きたいという真摯な思い、この1年半、自民党の衆院議員として積み上げてきた知識や政策、情報通信分野での豊富な実績やベンチャー起業家としての体験、苦労しながら2人の子供を育てた経験等を最大限に活用して自分に何が出来るのか、この地域を活性化するためにどんなビジョンを持っているのか…等々を淡々と語るのかもしれない。

 演説の要諦はインパクトだ。 政治には多少のはったりも必要だろう。 が、明朝は「素のままの尾身朝子」「等身大の尾身朝子」で勝負するのが一番いいと思う。 選考委員会のメンバーは、それぞれ個性的で、多士済々の県議が顔を揃えている。 ひと言でいうと、スゴい顔ぶれだ。

 どんなにカッコいい言葉を並べても、派手な構想をぶち上げても、中身のないビジョンや空虚な大言壮語は、簡単に見破られてしまう。 表面的なことには誤魔化されない。 選考委員会はそういう人たちの集まりなのだ。

 20年後の群馬の未来、日本の将来はもちろん大事だ。 が、最も重要なのはこれからの10年、いや次の5年が正念場だと思う。 ここで何もしなかったら、群馬と1区地域を復興する道は閉ざされてしまう。

 尾身朝子氏の最大の魅力は「即戦力」として働けることだ。 つけ加えれば、今回、選挙区からの立候補を逃すと、尾身朝子さんが衆院議員を続ける可能性は潰えてしまうかもしれない。

 個人的には、こうした自身の強みや背水の陣であるという事情は理解してもらったほうがいいのではないかという感じがする。 それと、「もし衆院群馬1区の公認候補になった場合は、死にもの狂いで選挙を勝ち抜き、命がけでこの地域と日本のために尽くす情熱と覚悟がある」ことは、ぜひ、選考委員の人たちに伝えてください! 

 余計なお節介だったかもしれない。 あくまで山本一太の個人的な思いを綴ったまでだ。

 朝子さん、康隆さん、明日は頑張ってください!! 

 
◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」