2016年4月27日:パート2

 18時過ぎ。 新幹線で地元に向かっている。 今日も某衆院議員から声をかけられた。 「一太さんのブログ、毎日、読んでます。スゴく面白い!言葉に迷いがないですよね!」と。

 衆院群馬1区の公認問題に関して、山本一太が発信しているのは「政治家としての自らの意見」だ。 自分の発言がどんな影響や効果をもたらそうと、その責任は全て自分自身で取る。 言うまでもないことだ。  

 だいいち、「言いたいこと」を堂々と言えない政治家なんて、国会議員をやっている資格がない!

 それでも、「ルール」はちゃんと守っている。 群馬1区問題に関する会議での他の議員の言動を暴露するようなことは一切、していない。 群馬1区県議団及び県連選対部の代表と群馬選出国会議員との会合のことも、最近まで黙っていた。 記者会見で織田沢県連幹事長がこの会議に言及するのを確認した後、初めて文字にしたのだ。

 さて、本日の地元紙(上毛新聞)の報道によると、中曽根康隆氏の公認申請を求める有志の人たちが、さらなる数の「署名」を中沢委員長宛に提出したらしい。 若手経営者等のストレートな行動をいちいち批判するようなことはしたくないと思っていたが、これはやり過ぎだ。 さすがにこう指摘せざる得ない。 明らかな「ルール違反」だ、と。

 上記の観点からすると、「選考委員会」が、選考基準のどこにも書かれていないこの「署名によるアピール」を公認申請候補決定の判断材料にすることはあり得ないと確信している。 どう考えても「公平・公正」とは言い難いからだ。

 そもそも、「有志の会が『署名』を増やしているから康隆氏の人気が高くて、集会も署名集めもやっていない尾身朝子氏には県内の待望論がない!」みたいな乱暴な論理が成立するはずがない。(笑) 地方政治の舞台で活躍して来た選考委員の人たちの中に、今回の公認問題をこんな単純な視点で見ているひとは1人もいないと思う。

 過去のブログにも書いた。 尾身朝子衆院議員だって、本気になれば大規模な集会をやることは出来る。 尾身朝子後援会がフル稼動し、先日の前橋事務所開所式に出席してくれた人たちが協力すれば、千人以上の大会を開催することも、(かなりの短期間に)康隆氏を支援する有志の会が提出したのと同じ数の署名、いやそれを上回る数の賛同者を集めることも十分に可能だろう。  

 正直に言うが、(署名集めはやらないまでも)尾身朝子氏に期待する1区の各分野の代表者の推薦文くらいは、中沢支部長に届けてもいいのではないかと考えた時もあった。 が、「あちこちに配慮しながら問題解決を図ろうとしている選考委員や県議の方々の努力に水を差すようなことはすべきではない」というのが朝子氏の一貫した考え方だ。  

 ひとことで言うと、尾身朝子衆院議員は、康隆氏との対立を煽るような軽率な行動を控えている。 党本部も、選考委員会も、今回は「公募」を避けることで「前例のない現職公認の差し替え」を何とか軟着陸させようと努力している。 今、騒ぎを起こしたら、これまでの苦労が水の泡になってしまう。 というか、こういう展開にならないように、皆で話し合って丁寧に手順を踏んで来たのだ。

 選考委員の方々はもちろん、特に党執行部の方々には、選考基準にない「署名集め」ではなく、あえて派手なパフォーマンスを自粛している尾身朝子氏の「慎重かつ責任ある立ち振る舞い」のほうを、ぜひ評価していただきたいと思う。

 高崎駅まであと10分。 この続きは今晩のブログで。

追伸:某大手新聞の群馬版の記事によると、康隆氏を支持する若手経営者等が中沢選考委員長に「康隆氏が1区の公認推薦候補に決まった場合、党員になる用意がある2680人のリストを提出した」とのこと。

 この件は、2人の候補者の「自民党への貢献度」を分析するブログで詳しく取り上げるつもりだが、2つほど感じたことを書いておく。

 第1に、「党員になる用意がある」ということは、現時点で「党員ではない」ということだ。 これって、初めて聞く表現だ、な。 つまり、康隆氏は「党員を獲得した」わけではなく、「将来、党員を増やせる可能性を示した」という言い方が正しい。

 第2に、「康隆氏が公認推薦候補に決まった場合、党員になる用意がある」とのことだが、康隆氏が公認候補になれなかった時は、どうなるのだろうか? 「公認されなかったら、提出されたリストにある人たちは党員にはならない」という意味なのか?

 あるひとが言っていた。 「そうだとすると、何のために集めてるんだろうね。結局、誰も党員にならなかったとしたら、あの騒ぎは何だったのかということになるよ。(苦笑)」と。 全く同感だ。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」