2016年4月26日

 午後。 議員会館事務所に戻って来た。 午前10時から財政金融委員会、政調審議会、総務会、財政金融委員会を行ったり来たりした。(ふう) 次の会議まで少し時間が出来た。 紅茶を飲みながら、サッと本日のブログを書く。

 今回、衆院群馬1区の新たな公認推薦候補を決めるにあたって「公募方式を取らない」という方針は、1区県議団及び県連選対部の代表者と国会議員の会議でも了承された。 「現職がいる中での新たな公認申請」という異例の状況である上に、「最悪のシナリオ」(党本部との対立=分裂選挙)を回避しなければならないという判断が働いた。 過去のブログで詳しく解説したとおりだ。 

 もっと分かりやすく言うと、最終的な候補者公認権を持つ党本部に「現職候補の差し替え」を了解してもらうため、本部の意向を尊重したのだ。 党幹部の方々には、この1区県議団及び県連選対部の党に対する配慮を、ぜひ、忘れないでいただきたい。

 加えて、県議団からは、「衆参同日選挙になった場合にも対応出来るよう、早めに新たな候補者を決めさせて欲しい」という強い要望もあった。

 公募ではなく、選考委員会の協議で公認申請候補を決めるというルールが確定した。 その合意された仕組みの下で、候補者決定のプロセスを出来る限り透明にするための方法は1つしかない。 それは、国会議員の了解も得て決定した「候補者選考の基準」をオープンにし、その公開された基準に従って公認推薦候補を選ぶことだ。

 新たに公認申請する候補者が決定したら、選考委員長は「結論に至った経緯」を内外に示さなければならない。 「選考基準のこの点をこう勘案して、この人物を選んだ」ということを、党員や県民に説明する必要がある。 万一、選考基準と矛盾する結果になったとしたら、党員や県民へのアカウンタビリティー(説明責任)を担保出来ない。

 すなわち、選考委員会による公正で公平な審査とは、「世の中に示した選考基準を100%、尊重する」ということに他ならない。 合意された5つの選考基準を改めて書いておく。

<選考基準>
(1)選考時に満60歳未満で満25歳以上の候補者であること。
(2)国会議員としての品格を備えた候補者であること。
(3)勝てる候補者であること。
(4)地域住民の負託を受けた国会議員、県議会議員が納得(最大公約数)できる候補者であること。
(5)前記4項目に加え、党に対する貢献度(党員獲得数等)を勘案する。

 選考委員会の委員の方々には、前述した「5つの基準」に照らし合わせながら、粛々と候補者選定のプロセスを前に進めていただきたいと思う。

 ところで、数日前、康隆氏の公認申請を求める有志の会の若手経営者等が大規模な集会を開き、推薦文と署名簿を中沢選考委員長(?)と党本部事務局に提出したことに関し、「このくらいは定められたルールの範囲内の行動ではないか。これはこれで分かりやすい」と記した。

 が、これはあくまで山本一太個人の感想であって、上記の選考基準にはない資料(?)を何らかの形で考慮するかどうかは、選考委員会の判断だ。 厳密には「公平性、中立性を欠く」と見るひともいるだろう。 事実、選考委員の中には、「合意した選考基準と合致しない文書を持って来られても困る。誰がどう受け取ればいいのか?」という意見もあると聞いた。

 念のため、これだけは繰り返し言っておく。 仮に選考委員会が(選考基準にはない)「千人の署名」をほんの少しでも勘案するとしたら、署名した人たちの在住地とその中の自民党員の正確な数は、必ず公開すべきだ。 個人的にも、とても興味がある。

 さあ、党本部の科学技術・イノベーション戦略調査会に向かう。 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」