2016年4月24日:パート2

 昼の新幹線で地元に向かっている。 ちょっぴり寝不足だけど、気力は充実している。 「ガチャッ!」 たった今、心と身体を政治家モードに切り替えた。 やや回転の遅い頭脳も、言葉も研ぎ澄ませておかないと。

 亡くなった大林俊一県議は県立渋川高校の同級生だった。 大林がよく、「直滑降ブログ」のことを話題にしていた。 

 「山本のブログは、本人が思っているよりずっと大勢のひとに読まれている。特に群馬県に関わる問題を取り上げた時の県内の視聴率はスゴいものがある。(笑)そのことは忘れないほうがいい。一太流っていうか、あの迷いのない(?)言霊は『書かれた人たち』の心にグサッと刺さると思うな。」

 大林はこんなことも言っていた。 「ブログを書く前にはオレの言葉を思い出して、『中身が正しいかどうか?』『この発信をしてどんな影響があるか?』をもう一度、考えたほうがいいよ!」

 亡くなった同級生のアドバイスに従って、もう一度、じっくり考えてみた。 自分の主張は間違っているだろうか、と。 そもそも、政治を目指す「若い志」を阻みたいわけではない。 応援している人たちの気持ちだってある。 「何とか違う捉え方が出来ないか?」と自分自身に問いかけてみた。

 が、しかし、どう考えても、自分の言っていることが「間違っている」とは思えない。 自民党県議団の皆さん、群馬1区の党員の皆さん、そして県民の皆さん、国民の皆さん、私の感覚は普通のひとの感覚とずれているでしょうか?!

 中曽根弘文県連会長は70歳。 過去5回の当選を重ね、30年間に渡って群馬地方区の参院議員として活動されて来た。 2度の閣僚や参院自民党議員会長といった要職も歴任した。 今回、6度目の当選を果たせば、少なくとも76歳まで、現職の参院議員を続けるということになる。

 参院の重鎮である中曽根県連会長には、あと6年、ぜひ日本のためにご活躍いただきたいと考えている。 今夏の参院選挙では、自分も県連所属の国会議員の一人として一生懸命、応援させていただくつもりだ。

 過去のブログにも何度か書いた。 今回、議員在職30年の中曽根県連会長がご長男に道を切り開くために自らは勇退し、その代わりに「私の志を継ぐ息子を衆院選挙に立候補させたい」という流れだったら、それはそれでまた違う展開になっていた可能性もある。 康隆氏を応援していたかもしれない。

 しかしながら、「(本当に申し訳ないが)ご自分はあと6年、76歳まで参院議員を続け、その間、ご子息は同じ群馬の小選挙区で衆院議員をやらせて欲しい」というのは、幾らなんでも無理があると思う。 多くの県民も、違和感を持つはずだ。 「そんな時代じゃないだろう」と。 

 そうした意図がなかったとしても、周りからは「政治を私物化している」かのように見えてしまう。 「群馬って、そんなに人材がいないのか?」とも。 生まれ育った上州群馬県に、そういう状況だけは作りたくない。

 万一、康隆氏以外に意欲を持ったひとがいないとか、勝てる見込みのある候補者が全く見つからないというなら話は別だ。 が、実際は、群馬1区に深い繋がりを持つ現職の(しかも優秀な)国会議員がいる。 地元の発展に長年、貢献して来た県議の人たちにも十分な資格がある。

 にもかかわらず、今夏の参院選挙に6度目の出馬をすることが決まっている現職の県連会長の長男を強引に(?)公認候補にする理由が、どうしても見つからない。 

 ましてや、9期のベテラン現職の公認差し替えを党本部に認めてもらおうという話なのだ。 前回の衆院選挙での経緯を考えても、現職の佐田玄一郎衆院議員が心情的に受け入れるとは到底、思えない康隆氏を後継に据えることは、尚更、難しいと思う。

 これが世の中の普通の感覚というものではないだろうか? 県連所属のほとんどの県議も自分と同じ認識だと信じている。

 あ、間もなく上毛高原駅のアナウンス。 この続きは次回のブログで。 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」