2016年4月10日

 午前中、地元で2つの行事に出席。 来賓として挨拶した。 1つは某空手団体主催のジュニア総合武道チャリティー大会、もう1つは自動車専門学校の入学式だった。 子供たち、若者たちのエネルギーを感じた。

 過去のブログにも書いた憶えがあるが、自民党クールジャパン戦略特命委員長の目から見て、「世界で戦える日本のグローバル経営者」が3人いる。 ファーストリテイリングの柳井正会長、ソフトバンクの孫正義会長、楽天の三木谷浩史社長だ。 この3人のリーダーは、本当にカッコいいと思う。 

 一昨日の夜、都内のホテルで開催された新経済連盟の「ネットワーキング・パーティー」に顔を出した。 毎年、海外からこれだけのメンバーを集め、新経連サミットを続けている三木谷会長の人脈と行動力には脱帽だ。 

 その最も輝いている日本人経営者ビッグ3のうちの1人である柳井正会長のインタビュー(「柳井氏が考える本物のリーダー」)が、4月5日付けの日経電子版に掲載されている。 その中にこんな名言があった。 衝撃的共感を覚えた。

 「うまくいってない会社は、人事が停滞している。偉くなっちゃいけない人が偉くなって、本来能力ある人が下に沈んでいる。だから、下に沈んでいる人をポップアップすることと、本来管理職とか偉い人になっちゃいけない人をそうでないようにしていく。」

 これは民間会社だけでなく、あらゆる組織について言えることだと思う。 政党にも、参院にも、県連にも当てはまる「黄金律」と言っていい。 

 実力主義のない組織は必ず衰退し、淘汰される。 晩年の徳川幕府を見れば一目瞭然だ。 特に、これから参院の歴史を作っていく参院自民党の新人議員の人たちには、「胸に刻み込んで欲しい」原則だ。

 さて、参院選挙まであと3ヶ月余りとなった。 衆参同日選挙になる(=6月1日に解散する)かどうかは分からない。 安倍総理の胸三寸だ。 が、単独の選挙になろうと、ダブルになろうと、参院選挙は思った以上に厳しい戦いになるだろう。

 過去3回の国政選挙(2度の衆院選挙と1度の参院選挙)における大勝は、(1)安倍政権に対する国民の期待(=安倍人気)(2)安倍総理の戦略的決断(3)野党及び政権交代への激しい幻滅(4)野党の稚拙な選挙戦術(=敵失)によってもたらされた。 

 最近の自民党議員の発言や行動を見るにつけ、多くの議員が上記の事実を忘れているか、それとも正確な事実さえ把握していないのではないかと疑ってしまう。(苦笑)

 1年半前の衆院選挙で自民党に投じられた票の総数は、歴史的惨敗を喫して政権から転落したあの2009年の政権交代選挙で自民党が獲得した票数の総計を下回っている。 そのことを、けっして忘れてはならない。

 そもそも、「衆院選挙で2回続けて与党が3分の2を確保する」「3回続けて国政選挙で大勝する」ということ自体が、異例中の異例なのだ。 毎回、同じ状況で戦えるほど世の中は甘くない。 

 すなわち、次回の衆院選、参院選は、(現職だろうと新人だろうと)安倍総理の人気や風には頼らず、自らの努力で勝ち抜くしかない。 最初からそう考えておいたほうがいい。 

 参院選挙について言うと、全国で32ある1人区の7、8割(?)が(最終的に)「自民党候補VS野党統一候補」の一騎打ちという構図になる予感がする。 

 え? まだ共産党以外の候補者が決まっていない群馬地方区はどうかって?! 群馬の民進党のトップが「不戦敗はあり得ない!」と明言しているのだ。 あらゆる流れから考えて、誰も出て来ないという状況は考えられない。 誰かが出れば、共産党は公認候補を取り下げるだろう。

 万一、群馬地方区における民進党の「不戦敗」という事態になった時は、このブログでシリーズを組み、実名を挙げて徹底的に書かせてもらう。 

 「民共合作」への批判はあったとしても(個人的にもおかしいと思うが)、実際の選挙では、共産党の票もそのまま野党統一候補に上乗せされると覚悟しておくべきだ。 最悪の状況を想定して準備するのが選挙というものだ。

 2人区から1人区になった地方区の現職議員の人たちは大変だと思う。が、むしろ1人区の選挙になったからこそ、政治家として真価を証明出来る。 そして、この戦いに勝つことが次の大きな飛躍に繋がる。 そのくらいの気概で立ち向かって欲しい。

 これも以前のブログでチラッと触れた。 自分は参院地方区の複数区などというものが、参院議員の感性を鈍らせ、危機感を削ぎ、個々の議員の進化を妨げていると以前から考えている。 この件については次回のブログで。

追伸:衆院群馬2区の公認問題に関しては、1区県議団9名の立場を支持すると明言した。 理由は明白。 ブログにも書いたが、今回の県議団の決定は、個人的な感情対立から来ているものではない。 県連組織の内々の理屈を反映したものでもない。 1区県議団の行動が自民党支持者、もっと言うなら1区の有権者の気持ちを体現したものだからだ。

 党本部もきっと山本一太と同じ見解だと信じている。 国民(有権者)の意思を無視したら、手痛いしっぺ返しに遭うもの。

 今日、群馬在住のあるひとが言った。 以下、そのままの言葉を書いておく。

 「一太さん、親子で同時期に群馬の国会議員の議席を独占するみたいなのは、そりゃあ良くないよ。自民党県連の内部の理屈とか、個々の議員の思惑とかで『じゃあ、そうしよう!』みたいになっても、世の中ではなかなか通らない。一般の県民は許さないと思うな。党内の目線じゃなく、一般国民の目線で行かないと。上州群馬県でそんなことはやらないでくれよな!」

 やっぱり、これが普通の県民の感覚だと思う。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」