2016年3月27日

 先週、地元紙(上毛新聞)に、「民主党群馬県連が3月末までの参院選公認候補の擁立を断念した」という記事が掲載された。 一部のマスコミで有力候補と報じられていた30代の元男性秘書は、役員会の了承を得られなかったようだ。

 同じ記事によると、黒沢県連会長が「(それでも)参院選の不戦敗はあり得ない!(=参院選の候補者は絶対に出す!)」と宣言したらしい。 政治家がここまで断言したのだ。 必ず公認候補は立てるだろう。 この件については、改めて書く。

 衆院群馬1区公認問題のブログ・シリーズも、いよいよ、No.20に突入する。 群馬1区の新たな公認候補として「なぜ、比例区現職の尾身朝子氏が最も適格だと考えるのか?」を説明する前に、どうしても言及しておかねばならない事実がある。 これは尾身朝子氏の名誉にもかかわることだ。 この際、時々、耳に入って来る「誤解」を解いておきたい。

 尾身朝子氏が前回の衆院選挙で衆院比例区(北関東ブロック)の公認候補になったのは、本人が望んだからではない。 安倍総理と親しい父君の尾身幸次元財務大臣が総理に直訴したからでもない。 総理官邸のほうから、尾身朝子氏に比例区での出馬を要請したのだ。 直接、確かめた。 100%、間違いない。

 朝子氏は最初は辞退したと聞いている。 慎重になるのも当然だろう。 過去2回、参院選(比例区)に挑戦して目的を果たせなかったのだ。 が、悩んだ末に、立候補を決断した。

 その際、尾身朝子候補に与えられた大きなミッションの1つは、苦戦が伝えられていた群馬1区の「旧尾身票」(強力な後援会ネットワークを作り上げていた尾身幸次元財務相の支援者票)を掘り起こし、佐田玄一郎氏の再選を後押しすることだった。

 当然、朝子氏としては、(たとえ当選しても)「選挙区(所縁のある群馬1区)へのくら替え」など、全く考えていなかったと思う。 恐らく官邸とも、(立候補の前提条件として)「将来も現職がいる1区では立候補しない」と申し合わせていたはずだ。

 この作戦は功を奏した。 尾身朝子氏が1区に入るようになってから、(特に終盤戦に入ってから)佐田候補の集会に集まるひとの数が明らかに増えたからだ。 尾身朝子衆院議員も佐田玄一郎氏の当選に貢献した。 これは疑いのない事実だ。

 再選されたにもかかわらず、その後も現職の佐田玄一郎氏と1区県議団及び地域の自民党員との間のわだかまりは解消されず、悪化の一途を辿って来たことは過去のブログで詳しく解説した。 

 「公認差し替え」の声が再び大きくなる中でも、(上記のような経緯があったとはいえ)これまで尾身朝子氏が「群馬1区から立候補したい」と発言したことは、ただの一度もないと思う。 こちらから(冗談めかして言ったことはあったかもしれないが)本気で「手を挙げるべきだ」と奨めたこともない。  

 ここらへんにも、「他人の弱みにつけ込むようなことは絶対にやりたくない」という朝子氏の生真面目な性格が表れている感じがする。

 さて、前々回のブログ(その18)にこう書いた。 「自分が群馬1区の新たな公認候補として朝子氏を推すのは、履歴書に立派な経歴が並んでいるからではない。もっと大きな理由がある」と。

 尾身朝子さんが優秀なことは間違いない。 が、このひとは「冷たい秀才」でもなければ、「完璧な人生」を送って来たわけでもない。 いろいろな失敗を乗り越え、苦労しながら自らのキャリアを築いて来た。 朝子氏とは、そういうひとだと思う。

 実際、結構、そそっかしいし、意外と空気を読めない時もある。 器用に立ち回るのは苦手な気がする。(朝子さん、ごめんなさい!) でも、自分は朝子氏の「そういうところ」(見た目とのギャップ(笑))がいいと思う。 「非の打ち所がないエリート」(そんな人間はほとんどいないが)なんて何の面白みもない。 弱点がある(人間臭い)からこそ、面白いのだ。

 あ、そろそろ次の日程に行かないと。 「尾身朝子研究」の続きは次回のブログ(その21)で。

追伸:たった今、「民主党群馬県連」とググってみた。 5万件ある関連情報の中で、1ページ目に山本一太のブログが登場している。 Googleのページランクは依然として高い。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」