2016年3月16日

 午前5時過ぎ。 睡眠時間が少ない上に、花粉症(?)で少し目が腫れている。 なかなか目が開かない。 お湯が沸いた。 熱い紅茶を飲んで頭をシャキッとさせる。

 今日は亡父、山本富雄の命日。 あれからもう20年も経つんだ、な。 

 草津生まれ、草津育ちの亡父はスキーの名手だった。 小学校4年生の時、全国選抜後楽園スキージャンプ大会少年の部で2位に入賞。 戦後は国民体育大会(国体)や全日本選手権(全日本)に複数の種目で10回以上、出場した。 アルペンもジャンプもやった。 全日本で2位、国体で3位という輝かしい記録もある。

 地元群馬県の大会では、ほとんどの種目で常にトップだったと聞いている。 自分が4歳だった昭和37年には、日本チームのコーチとして仏の世界選手権に参加している。 その後も数多くの国際試合で監督やコーチとして活躍した。

 亡父はテレビのインタビューでこう話していた。 「スキーは趣味なんてもんじゃないんです。人生そのものだ。スキーで暮らそうと何度も思いました。この歳になっても、時々、雪の夢、スキーの夢を見るんです」と。

 亡父の1周忌の会で配られた本「直滑降:生き続ける山本富雄の精神」を久々に読み返してみた。 最初のページにスキージャンプをする若き日の亡父のモノクロ写真が登場する。 その下にこんな文章が書かれている。

 「その人生をスキーにたとえるなら『直滑降』。白銀の世界を一直線に滑るように 山本は六十六年の生涯を真っ直ぐに生きてきた。一瞬も立ち止まることなく 政治の世界を 早足で駆け抜けていった。」

 「何か壁にぶつかった時こそ、小賢しい策を弄さず、真っ直ぐに行く。いいか、一太!『直滑降』こそが全ての基本だぞ!」 これが山本富雄の教えだった。 亡くなった両親に恥じない生き方をしたい。

 話は変わるが、本日の「直滑降ストリーム@cafesta」(18時~19時)に出演予定だった谷垣禎一・自民党幹事長が、日程の都合で急に来れなくなった。 再登場を楽しみにしていた「ガッキー・ファン」の皆さん、ごめんなさい! 4月には必ず出ていただけると思います。

 ということで、今回の放送では、山本一太が孤軍奮闘する。 番組恒例の「安倍総理の初公開インタビュー」も流すし、外国メディアに反論する「直解(ちょっかい)コーナー」もやる。 え? 誰かが番組の途中で乱入して来る可能性もあるって?! 

 「直滑降ストリーム」のライブは、何が起こるか分からない。 皆さん、今晩もぜひ、アクセスして見てください! 番組アドレスは http://nico.ms/lv254484020 です。

 紅茶の効果で少し頭が冴えて来た。 この勢いで、「群馬1区の現職、佐田玄一郎衆院議員の公認差し替え問題が再燃!:その3」を書いてしまおう。

 自民党の60年の長い歴史の中で、直近の総選挙で再選を果たした現職の党所属国会議員、しかも9回も当選を重ねているベテラン衆院議員に対し、自民党本部が(次の選挙が何時あるのかも分からない状況の中で)「この現職議員を次回の衆院選挙で公認から外し、新たな候補者に差し替える」と決定したケースは(恐らく)過去に1度もない。 

 万一こういうことが党本部で検討されるとすれば、極めて異例、というか前代未聞のことだ。

 そもそも、選挙に際してその現職議員の推薦を党本部に申請するはずの地元の自民党支部が、「次の衆院選挙で現職議員を応援しないことを決議する」なんて聞いたことがない。 1年半前の衆院選挙の際、群馬1区に出現したのはこの「異常事態」だった。

 結論から言うと、(どう考えても)現職の佐田玄一郎衆院議員ご自身に原因があると言わざる得ない。 過去のブログに、「群馬1区の県議団や自民党支部の役員が怒るのは当然だ」と書いた。 残念ながら、この見方は全く変わらない。 群馬選出の他の国会議員も多分、同じ認識だろう。

 過去20年、全県を選挙区とする参院議員として選挙を戦って来た。 もちろん、群馬1区の9人の県議のことはよく知っている。 タイプは違うが、全員、義理と人情を重んじる上州人だ。 ましてや、前橋市選出の3人の県議は、これまでずっと佐田玄一郎代議士を応援して来た。

 「よほどのこと」がなければ、現職議員を引き摺り下ろすような行動を取る人たちではない。 そこには、2年半前の「あの事件」以来の積もり積もった感情、やむにやまれぬ苦しい心境があるのだ。

 情にモロくて、不器用なくらい律儀なのは、前橋人の特徴と言っていいかもしれない。 苦しい時も変わらず自民党を支えてくれたその前橋市の支部役員の人たちが、「何度言っても同じことを繰り返すだけだ!」とか、「罵倒されながら応援したくない!」とか、公式の会議でそこまでのことを言わざる得なかった。 事態はそれほど深刻なのだ。

 再燃した群馬衆院1区問題は、「佐田玄一郎衆院議員と群馬1区県議団の対決」という構図ではない。 1区の県議のひとたちは、佐田玄一郎衆院議員に意地悪しているわけではない。 そうではなくて、自分たちを支援してくれている後援会の人々、有権者の厳しい声に突き上げられ、「現職をとても推薦出来ない立場」に追い込まれているのだ。 佐田氏はこのことを本当に理解しているだろうか?

 自民党前橋支部の役員会の後、出席者の1人がこう言いに来た。 「一太さんにも国会議員としての立場があると思うが、県議にも県議の立場がある。支持者のひとたちから毎日、文句を言われているんだ。これ以上、佐田さんを庇ったら自分たちが選挙で応援してもらえなくなるかもしれない。そこらへんの事情も、ぜひ分かってあげて欲しい!」と。

 こう答えた。 「いや、そのことはよく分かっています。私だって、女性支援者の人たちからスゴく叱られていますから。『なぜ、自民党は佐田さんを公認するの?一太さんの言うことでも今回はダメよ!』と。」

 山本一太は欠点だらけ、欠陥だらけの政治家だ。 恥ずかしい失敗も一度や二度ではない。 他人に偉そうなことを言えるほど、立派な人間でもない。 が、2年半前の佐田氏をめぐる週刊新潮の記事と写真は群馬1区の有権者、いや群馬県民、もっと言うなら国民に衝撃を与えた。 

 周りの人たちは、「これが事実だとすると、役職どころか、議員辞職せざる得ないところに追い込まれるのではないか?」と囁いていた。 地元の後援会女性部のメンバーは、ほぼ全員が「あのひとの選挙は2度とやらないからね!」「議員を辞めて欲しい!」と怒りを露わにしていた。

 週刊誌に暴露(?)されたスキャンダルの内容もさることながら、最大の問題は、佐田玄一郎衆院議員があれほど世間を騒がせ、自らの後援会を事実上の機能停止に追い込んだ問題に関して、十分な説明責任を果たして来なかったということだ。(ため息)

 あ、そろそろシャワーを浴びて、朝の会合に向かわないと。 この続きは今晩のブログ「その4」で。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」