2016年2月26日

 午前11時から総務会。 今回もその他の議題のところで手を挙げた。 時間が伸びたため、かなりの数のメンバーはすでに退席していた。 が、二階総務会長、谷垣幹事長、稲田政調会長は残っていた。 どうしても言っておきたいことがあった。 次のような趣旨の発言をした。

 「地元を歩いていても、民主党に期待する声はほとんどない。が、支持者の人たちからは、『自民党はちょっと緩んでいるのではないか!』と叱られる。5ヶ月後の参院選挙に向けて、嫌な『風花』が飛んで来ている。油断は禁物。幹部の方々にしっかり党内を引き締めていただきたい!」

 「その意味で言うと、連日、報道されている民主党と維新の党の合流に関しては、その実態を有権者に正しく伝えないといけない。谷垣幹事長を含む党幹部の方々の言葉にもあるように、『昔、民主党にいた人たちが戻って来ただけのこと。実質は何も変わっていない』『選挙を睨んだ野合そのもの』という事実を、党全体として発信する必要がある!」

 加えて、選挙制度にも言及した。 これから、あちこちで言っていこうと思う。

 「先ほどから衆院選挙制度改革の議論が出ているが、選挙制度は国民に理解出来るものでなくてはならない。その意味で言うと、問題は定数是正だけではない。常々、おかしいと思っていることを(自民党の意志決定機関である)総務会で言っておきたい。」

 「前々回の群馬県の衆院選挙では、群馬1区に、みんなの党で当選した現職議員が政党を維新の会に鞍替えし、看板を差し替えて小選挙区に出馬した。群馬2区でも、かつて民主党に所属していた現職議員が維新の会の公認候補として小選挙区で立候補した。」

 「当時、橋下人気で維新の会には勢いがあった。群馬1区と2区で小選挙区から出馬したこの2人の現職候補は、比例区でも維新の会の北関東ブロック単独1位と2位に登録されていた。当時の維新の集票力を考えると、2人とも比例区では当選確実と言われていた。それでもこの2人は、それぞれ小選挙区で重複立候補した。」

 「その結果、群馬1区と2区の小選挙区では自民党現職が大差で勝ったにもかかわらず、維新の会の看板で戦った2人は比例区で救われ、再選を果たした。選挙の後、群馬の自民党支持者の人たちから散々、叱られた。『一太さん、これじゃあ、選挙区でいくら我々の意志を示しても意味がないじゃないか!この制度はいくら何でもおかしい!有権者を馬鹿にしているよ!』と。」

 「ある党の比例区で当選した議員が、次の選挙では違う政党に看板を掛け替えて当選する。様々なケースがあると思うが、ここらへんの制度の矛盾も検証し、有権者が納得する制度に変えたほうがいい。そうじゃないと、国民の政治への不信が募るばかりになる!」

 最後に谷垣幹事長が言った。 「選挙制度には、まだいろいろ問題がある。党としても、そこらへんをどこかでまとめて議論する必要がありそうですね!」

 13時。 党本部の政調会長室で、政調幹部(政調会長、政調会長代行、政調会長代理)による会議があった。 総裁ネット戦略アドバイザー(政調担当)として初めて参加した。 この件については次回のブログで。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」