2016年2月14日:パート2

 21時過ぎ。 新幹線で東京に向かっている。 たった今、高崎駅で買った駅弁を食べ終わった。(ふう)

 考えたら、今日はバレンタイン・デーだった。 米国留学時代、バレンタイン・デートはあっても、「女性が好きな男性にチョコレートを贈って愛を告白する」習慣は全く存在しないことを発見した。 むしろ、男性が女性に花をプレゼントしたりする。 日本のチョコレート業界の戦略(陰謀?)はスゴい!(笑) だいいち、「ホワイトデー」って何やねん?!(笑X2)

 本日、そのバレンタイン・デーの2月14日に群馬県の県都、前橋市の市長選挙が開票された。 自民党と公明党が推薦した現職の山本龍市長が見事、再選を果たした。 

 そのこと自体は嬉しかったが、手ばなしでは喜べない結果だった。 投票率が過去最低の30.97%まで下がってしまったからだ。 4年前の市長選と比較すると、18%もダウンしたことになる。 

 それより衝撃的だったのは、今回、現職の山本候補の得票数が6万票台(6万1903票)にとどまったこと。 前回、現職と新人の一騎打ちとなった市長選で山本候補が獲得した6万5173票を下回る(=前回より3千票減らす)結果となった。 これは「7万5千票」という目標を掲げていた陣営(選対幹部)にとっても、予想外の数字だったはずだ。

 「自民党VS共産党の一騎打ち」という構図になった今回の市長選は、実質的には「現職市長の信任投票」だと認識されていた。 前回の選挙で強いと言われていた現職を打ち負かした山本市長が、共産党候補を相手に「前回より票数を減らす」という状況は、多くのひとにとって想定外だったと思う。(ガクッ) 

 もちろん、自分が思い描いていた「10万票」には大きく届かなかった。 投票率45%を想定していたのだから仕方がない。 が、今回の得票率(7割)では、たとえ投票率が50%でも、10万票の壁は突破出来なかったことになる。

 結局、全県1区の参院議員である山本一太が2年前の参院選でマークした9万票が前橋選挙史上の「最高記録」として居座った。 正直言って、ちっとも嬉しくない。 「山本龍」に塗り替えて欲しかったのだ。 次回こそ、前橋初の「10万票市長」になってもらいたい!

 1月7日に声帯の手術をした。 そのため、今回の市長選挙では街頭に立てなかった。 遊説カーでマシンガントークを炸裂させることも叶わなかった。(無念X10) 

 「山本一太が全面に立てれば、多少なりとも投票率が上がった」などと自惚れているわけではない。 でも、「応援男」と呼ばれる自分がマイクを握れば、選挙戦全体をもう少し盛り上げられる自信があった。 4年前は、山本龍候補のほぼ全ての決起大会に乗り込んだ。 

 最終日、龍ちゃんから、「一太さん、僕と一緒に車に乗ってください!」と頼まれた。 遊説カーの中で交互にアピールを繰り返した。 とにかく寒かったけど、楽しかった…なあ。  

 19時ちょうどに早々と当確が出た。 直後に選対事務所で行われた当選祝賀会で祝辞を述べた。「青年部の皆さん、ごめんなさい!応援演説に立てなかった分、2期目に入る山本市政をしっかり支援します!」と話した。

 選挙は結果が全てだ。 そして「票」は全てを語る。 有権者の意志、候補者の本当の人気、世の中のムード等々。 知事選に続き、共産党が票を伸ばしていることも改めて証明された。

 並みの首長なら、「まあまあの結果だ」と言うひともいるだろう。 が、山本龍市長が目指すのは、そういう次元ではないはずだ。 つまらない釈明は聞きたくない。 選挙結果を真摯に受け止め、冷静に分析し、課題を整理し、さらなる進化を遂げてもらいたい。

 最後に、(本気で応援しているからこそ)誤解を恐れずハッキリ言う。 今回の前橋市長選挙の数字は何を示しているのか? ひとことで言うと、「山本龍市長はこの4年間で、まだ前橋市民の本当のヒーローになっていない!」という事実だ。 が、逆に言うと、「県都前橋の革命児(群馬の快男児)になるというミッションは、次の4年間に引き継がれた」ということでもある。 なんとワクワクする挑戦ではないか!

 あ、間もなく東京駅。 次回のブログに続く。

追伸:昨年の知事選挙で大沢知事が3期目の当選を果たした。 が、大沢候補の得票が40万票に届かなかったことがスゴく悔しかった。 選対のメンバーの1人として、「知事に申し訳ない」と思った。 共産党の候補者が躍進したことにも驚いた。

 同時に強く感じた。 「有権者の目は厳しい」と。 次の参院選挙では(立候補出来ればの話だが)自分も厳しい現実を突きつけられることになるだろう。 だからこそ、政治家は、日々、努力して自分自身を研ぎ澄ませ、進化していく必要がある。 そうじゃなかったら、生き残れない。   


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」