2016年1月28日

 甘利経済再生担当大臣が閣僚辞任を表明した。 国民への説明責任を果たした上で、引き続き安倍政権を支えてもらえると信じていた。 この結末は本当に残念だ。 反面、甘利大臣らしい「潔い決断」だとも感じた。

 過去のブログでも触れたが、(今日の会見で)「あの甘利大臣が違法行為などするわけがない!」という確信がさらに強まった。 まだ詳細の分からない点はあるが、限られた時間の中で「最大限の説明努力」を尽くしていたと思う。 説得力のある内容だった。 

 何度も言うが、今回の「口利き疑惑」には、不可解な部分が多い。 あまりに用意周到で、「最初から嵌めるつもりだったのではないか」とさえ勘ぐってしまう。 ひとことで言うと、米国の捜査機関の「囮捜査」みたいな感じがする。 

 ただし、仮に今回の疑惑報道が「仕掛けられた罠」だったとしても、国民の目には、「経緯はともかく、疑惑を持たれていること自体が問題ではないか」と映るだろう。 「懲りもせず、また政治とカネの問題なのか!」 有権者は辟易としている。

 責任感の強い甘利大臣は、そのこと(国民がどう感じているか)をよく分かっている。 だからこそ、「この3年間、命懸けで大臣としての職務を果たして来た。国民の方々に恥ずべきことは一切やっていない」という強い自負がありながら、政治家としての美学と矜持を優先したのだ。 無念の思いだったに違いない。(ため息) 「TPPの署名式」には行かせてあげたかった…なあ。

 甘利大臣自身に直接の責任がなかったとしても、不明な点は引き続き調査し、全体の経緯を明らかにしていただきたい。 特に、「最初から仕掛けられた」かのように見える今回の疑惑報道の背景に何らかの「政治的思惑」が働いているとすれば、この点はぜひ解明して欲しいと思う。

 甘利大臣、3年間、本当にお疲れ様でした。 大臣ポストは離れても、安倍政権の日本再興には甘利大臣の力が必要です。 今後も自民党のリーダーの1人として、存分に力を振るってください!! 

追伸:午前、午後と2回の参院本会議があった。 その後は厚労省、内閣官房のレク。 何があっても、時計の針は前に進んでいく。 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」