2016年1月25日

 間もなく19時。 議員会館事務所でパソコン画面に向かっている。 14時から、自民党本部1階の「カフェスタ」で、安倍総理のメッセージを収録した。 木村太郎・党広報本部長、菅原一秀・党マルチメディア局長、柴山昌彦・首相補佐官等も同席した。

 安倍総理、自民党のネット発信力を高める試みの一環だ。 今日の収録の目的等については改めて書く。 喉の回復を図りつつ、ここから「総裁ネット戦略アドバイザー」の活動のギアを一段、引き上げていくことになる。 

 昨日、宜野湾市長選挙で現職の佐喜真候補が再選された。 思った以上の票差だった。 本日の自民党役員会の冒頭、安倍総理も「宜野湾市長選挙では、結束して対応した結果、大きな成果を収めることが出来た。勇気をもらった。今後も沖縄と対話を重ね、普天間の移転、基地の負担軽減、振興に取り組んでいく」と話していた。

 宜野湾市長選挙の結果について会見で聞かれた菅官房長官が、「オール沖縄というのは実態とかけ離れているのではないか」と言った。 普天間問題をめぐる一連の動きの中で、自分が違和感を感じるのは「圧倒的な民意」という言葉だ。 今回の宜野湾市長選挙で、与党の支援する現職候補が勝った意味は大きい。 次回のブログで解説する。  

 さて、政治家・山本一太は、けっして「ランク・コンシャス」(国会議員のステータスや肩書きにこだわるタイプ)ではない。 そもそも、相手が大臣だろうと、党幹部だろうと、新人議員だろうと、「選挙で当選した国民の代表」という点では、全員が「平等」だと思っている。 国会議員は、それぞれ「一国一城の主」なのだ。

 事実、参院自民党の議員総会では、常に1回生議員たちの集まるテーブルに座っている。 カリスマ創業者である渡邉美樹参院議員や、国際派の弁護士として活躍している阿達雅史参院議員等と一緒になることが多い。 議員歴は自分の方が長いが、この2人の知識や感性を尊敬している。

 山本一太は「アウトロー」でもない。(笑) 政治家になる前は、サラリーマンだった。 組織人としての心得は持っている。 大臣時代も、副大臣在任中も、参院外交防衛委員長や参院予算委員会の理事だった時も、参院自民党の政審会長を務めていた際も、「組織のルール」を守り、関係部局と相談しながら、物事を進めていた。

 加えて言うと、「権力者にはペコペコする癖に、自分より立場が弱い人間には威張り散らす」みたいなヤツは最低だと思っている。 そうじゃなかったら、全盛期の村上幹事長や青木幹事長に真っ向から逆らうような無謀なことが出来るわけがない。(笑) 

 過去のブログにも書いたが、今の参院自民党執行部のことも応援している。 何しろ、吉田博美・国会対策委員長は、政界で最も好きな政治家の1人なのだ。(ニッコリ)

 ただし、だからと言って、同僚議員、ましてや自分より年次の低い政治家から、偉そうに命令されたり、部下であるかのように扱われたりする筋合いは全くない!(キッパリ) 永田町には、時々、そういうバカもいる。(苦笑) え? 自民党、ましてや参院にそんな議員がいるとは思っていないが、勘違いされないように、(念のため)ハッキリ言っておきたい。

 話は変わるが、自民党政策調査会に設けられた「参院選挙公約作成委員会」のメンバーになった。 自分以外は、全員が政調会長代理だ。 安倍総理の後押しもあって、総裁ネット戦略アドバイザーとして「政調の議論に参加する」資格を与えてもらった。 今後は政調の幹部会にも出席出来るようになった。 

 第二次安倍内閣で共に閣僚を務めた小野寺五典・政調会長代理(前防衛大臣)、田村憲久・政調会長代理(前厚労大臣)、新藤義孝・政調会長代理(前総務大臣)や松本純・政調会長代理(元官房副長官)は、各分野の政策スペシャリストだ。 こういう人たちと、毎週、政策について議論出来る。 考えただけでもワクワクする、な。 

 特に、稲田政調会長と参院執行部の話し合いで、自民党の役員でもない自分が「参院選の公約作り」に意見を言える立場になれたのは嬉しい! 何しろ「選挙戦略」こそ、山本一太の得意分野なのだ。 

 「公約作成委員会」には、参院の代表として、政審の幹部でもある愛知治郎・政調会長代理も加わっている。 バランス感覚のある愛知さんのことだ。 参院全体の立場も考えながら、いろいろなインプットをしてくれるに違いない。 

 対して、「政界ボヘミアン」(笑)と呼ばれる山本一太に期待される役割は何か? 安倍総裁直属のネット戦略アドバイザー(政調も担当)として、自由な立場から発言することだ。 過去4回の自身の選挙に全て圧勝し、衆院選挙等の応援で全国を飛び回って来た自らの経験と感性と直感に基づいて、存分に意見を言い、提案をさせてもらう。 最も重視する視点は、「夏の参院選挙にプラスに働くかどうか?」だ。

 選挙区によって、それぞれ事情が違う。 自民党候補に有利な条件が揃った地盤もあれば、逆の地域もある。 最大野党の対抗馬がいるかどうかも、その選挙の得票数を左右する。 その時々の運・不運もある。 

 が、しかし、「選挙が弱い」のにも、「選挙が強い」のにも理由がある。 鍵を握るのは、候補者本人の「政治家としての感度」だ。 時々、若手議員から選挙戦術について助言を求められる。 必ず次の2つのことを言うようにしている。

「地域によって事情が違う。有権者が求めていることも違う。そもそも、あらゆる場所で通用する選挙戦略なんて存在しない!自ら努力して自分に合った最適の方法を編み出すしかない!」

「選挙の弱い先輩議員のアドバイスを絶対に聞かないこと。これこそ、選挙の鉄則だ。戦略が間違っているか、感性が鈍いから選挙に弱いのだ!」

 あ、お湯が沸いた。 この続きは熱い紅茶を飲んだ後で。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」