2015年12月24日

 ブログ読者の皆さん、メリークリスマス! 素敵なイブを過ごしていますか? 

 さすがはクリスマスイ・イブ。 周りは若いカップルばかりだ。 隣のテーブルに座っている2人の若者を横目で見ながら、少しイラついている自分がいる。

 だって、このカップル、それぞれ手に持ったスマホを見ながら、目も合わせずに会話しているのだ。 余計なお世話だとは思うが、スマホを操作するか、甘く囁き合うか、どっちかに集中して欲しい。 ああ、すっかりおじさんだ、な。(笑)

 イブの夜に、ベンチャー企業の関係者との議論シリーズをセットした。(後悔X10) 次の「待ち人」が来る前に、今日のブログを書いてしまおう。

 午後、経産省の役人から政府のベンチャー支援策について説明を受けた。 日本と米国ではベンチャーを取り巻く環境が全く違う。 日本国内にシリコンバレーと比肩しうるようなベンチャー産業の拠点を作るのは、ほぼ不可能だ。

 ベンチャー振興をいかに成長戦略に結びつけていくか? 経産省も試行錯誤を繰り返している。 いわゆる純粋なベンチャー振興策だけに絞ってしまうと、あまりにボリュームが小さい。 そこで、大企業の新規事業部門にも支援対象を広げ、結果として強い部分が切り出せるようになる環境整備にも力を注いでいる。

 同じ企業が同レベルの利益を上げたとしても、ビジネスや収益の構造がガラッと変われば、「第2の創業」として捉えるみたいなアプローチだ。  結局は、日本の実情に合った、日本の強みを生かせるような起業支援のモデルを構築する必要がある。 求められているのは「政策のイノベーション」なのだ。

 さて、先日、ある勉強会で一緒になった自民党次世代エースの1人が言った。 「一太さん、今、議論したような政策は党派を超えて、我々の世代が進めていく必要がありますよね!」と。 「いや、オレはもう若手でも中堅でもない。20年も政治経験を積んだベテラン議員なんだってば。(笑)今の件は00さんに任せた!」と応じた。 すると、こんな言葉が返って来た。 「そんなことありません。何しろ一太さんはまだ参院改革の実現をあきらめていないんだから!十分、若いですよ!」と。 なるほど、「直滑降ブログ、毎日、読んでます」というのはウソじゃない、な。

 過去、山本一太の参院改革の試みは何度も頓挫した。 ましてや、(過去のブログでも触れたが)今の参院自民党の権力構造の中で封じ込められている自分自身(一太孫悟空)の境遇を考えると、20年来の志を果たすのは、(国連改革と同じくらい)難しい気がする。 が、それでも、イチ押しの次世代ホープの言葉どおり、まだ「参院改革」をあきらめていない! 

 え? もちろん、今の参院自民党執行部(参院幹部)のことは応援している。 それとこれとは別の話だ。

 何度も言うが、自分は参院議員であることにプライドを持っている。 ここのところ、衆院に舐められきっている参院自民党にも強い思い入れがある。 衆院の幹部が今の参院をどう論評しているか? 世間で何と囁かれているのか? 先ずそこらへんの現実を正面から受け止める必要がある。

 現状のままなら、衆院議員に何のコンプレックスも持っていない優秀な若手参院議員たち、特に選挙区を勝ち抜いてきた後輩たちは、どこかで必ず壁にぶち当たる。 その度に、不愉快な事実を思い知らされることになる。 

 「この組織は停滞している。実力主義、能力主義が機能していない!」「同じように選挙で勝って当選して来たのに、なぜ、マイナーリーグのように扱われるのか!」「このまま参院にいても先の展望がない。本当に活躍するためには衆院に転出するしかない!」と。 そして、30代、40代の自分がそうだったように、2度目の当選を果たしたあたりから、「参院議員なんて早く卒業しろ!」と言われるようになる。

 そうすると、やる気と能力のある次世代参院議員は皆、衆院への鞍替えを狙うか、知事のようなポストを目指そうという心理状態になる。 衆参の人材力(=戦闘力)の差が開けば、参院の相対的な存在感はさらに低下する。 本当にイキのいい人材は衆院等に流出し、(村上正邦元参院自民党幹事長の表現を借りれば)参議院は落選した前衆院議員の「落ち葉拾いの府」になっていくだろう。

 だから、最後まであきらめたりしない! 次世代の自民党参院議員がもっと輝ける状況を作ることに少しでも貢献したい。 まともな装備(発信するための肩書き)を持てないハンデは、知恵と行動力でカバーする。 ちっちゃなことの積み上げでもいい。 参院議員であることの面白さと可能性を示し続けたい。 

 よしっ! 大晦日の「朝まで生テレビ」、頑張るぞ! 昨年同様、参院議員は自分だけだ。(…と思う。) あ、「待ち人」からの電話が来た。 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」