2015年12月5日:パート2

 夜。 新幹線で東京に向かっている。 夕飯はファミレスの和風ハンバーグとサラダ。 よく噛んで、ゆっくり食べた。 意識しないとスゴいスピードで平らげてしまう。 一種の職業病だ。(苦笑)

 本日最後の地元日程は母校である群馬県立渋川高校同窓会前橋支部の総会(懇親交流会)だった。 出席したOBは120名。 渋高(しぶたか)出身者は、県内の各分野で活躍している。 同窓会長、校長に続いてマイクを握った。 「渋高が私の人生を変えた。この学校の卒業生であることを誇りに思っている」と挨拶した。 

 同じテーブルには群馬銀行に勤める高校時代の親友も。 「いっちゃんのブログ、毎日、読んでるよ。大変そうだねえ!」だって。 ふうむ。 小中学の同級会でも、高校の同窓会でも、あの頃の同級生が自分より10歳くらい年上に見える怪現象は依然として続いている。 山本一太の精神年齢が28歳でストップしたままになっているからだろうか???

 渋川高校は男子校。 この地域では一番の進学校だ。 バンカラで自由な校風が大好きだった。 苦しい時、辛い時は、今でも熱いシャワーを浴びながら、渋高の校歌「自由の子」を歌うことがある。 最後の一節、「意気高し、心素直に!」が一番、好きだ、な。

 15時。 前橋ドームで開催された「群馬イノベーション・アワード2015」(主催:上毛新聞)に飛び込んだ。 会場には2500名の観衆。 毎年、進化するイベントの出席者は、昨年より1000人以上、増えたらしい。 最前列から2番目の席で、最終審査まで残った挑戦者たちのプレゼンテーションを見た。

 ビジネスプラン部門、スタートアップ部門、イノベーション部門という3つのジャンルで、15のチーム/個人が発想力や斬新さを競うプレゼンを展開した。 何より驚いたのは、ビジネスプラン部門に登場した3組の高校生チームのレベルの高さ。 群馬のこの世代の中から、将来、スゴい起業家(アントレプレナー)が生まれるかもしれない。

 どの企画も素晴らしかったが、最も印象に残ったのは共愛学園前橋国際大学チームの「かあちゃんのまごころ」だ。 具体的な内容は言わないが、コンセプトもビジネルモデルも、心に響くものがあった。

 「群馬イノベーション・アワード」の仕掛け人(=創設者)は、群馬出身の気鋭のベンチャー起業家、JINS社長の田中仁氏だ。 メガネ業界の世界No.1を目指している田中社長が、私財を投じて故郷にイノベーションの拠点を作ろうと奮闘している。 前橋市の活性化に関しても、様々な形で行政に協力してくれているらしい。 

 群馬から多くの起業家を生み育て、群馬発のイノベーションを世界に発信しようというこのプログラムを見て思った。 「起業」を群馬の未来構想のキーワードにするのもありだな、と。 県としてこの「群馬イノベーション・アワード」をもっと正式にバックアップしてもいいのではないか? 自分もこの素晴らしいイベントを内外にPRしたい。 大澤群馬県知事に一度、ベンチャーの聖地とも言うべき米国のシリコンバレーを視察してもらうのもいい。 誘ってみようか、な。

 あ、間もなく東京のアナウンス。 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」