2015年12月2日

 朝。 東京から高崎に向かう列車の車中でマックの電源を入れた。 目が覚めたのは午前7時15分。 布団から飛び起きて、15分で歯を磨き、シャワーを浴び、頭を洗い、着替えて家を出た。 よく予定の新幹線に間に合ったと思う。(ふう)

 今日も地元を回る。 地域担当秘書が「無駄のない日程」を組んでくれた。 ええと、最後は前橋市長の後援会総会だ、な。

 安倍政権は党内の7つの派閥にガッチリと支えられている。 党内の隅々まで張り巡らされた強力なネットワークだ。 「長期安定政権」という国益を実現するためには、最も望ましい形かもしれない。 これはこれで良かったと思う。 ただし、(正直言って)今の姿は想定外だった。

 安倍総理が自民党総裁選挙への再出馬を決めた時、迷わず陣営に馳せ参じた。 万一、総裁選に敗れるようなことがあれば、それこそ「乱世の奸雄」になっても「新しい政治の流れ」を生み出して欲しいと願っていた。

 あれから3年。 こんなふうに「オール自民党」(全ての派閥)で安倍総理を支える構図が出来るとは想像していなかった。

 今から5年前、参院自民党に「ちっちゃな革命」を起こそうとした。 この試みは100%、失敗に終わった。 理由はシンプル。 参院のプライドを逆なでにした新体制の人事も含め、根本的な戦略が間違っていたからだ。 もっと正確に言うと、掲げた理念が「有名無実」だった。(反省X100)

 かつて自分が変えようと思っていた枠組みが、安倍政権の権力基盤になっている。 この現実を批判するつもりはない。 要は安倍総理が日本再興を成し遂げるためにプラスになればいい。 ふと思った。 「革命が頓挫した時点で、戦国の世なら「打ち首」になっているところだ!」と。(笑) 命があるだけマシだと思わねばならない。 

 親しい友人が言った。 「最近の一太のブログを読んでると、やけに焦っている感じがする。今さら何をバタバタしてるんだよ。政治の世界はよく分からないけど、いつものスタイルで行ったらいいんじゃないの?」と。 こう答えた。 「うん。00の言うとおりだと思う。でも、今の状況だとバタバタ手足を動かさないと、1センチも前に進めないんだよなあ。」

 第2次安倍政権の発足から間もなく3年。 20年も一貫して「政治家・安倍晋三」を応援してきたのだ。 今こそ、命懸けで日本再生に取り組んでいる安倍総理の役に立ちたい。 安倍政権にほんの少しでも貢献出来る状況を作りたい。 その気持ちを口にしても、誰にも怒られないと思う。

 だからこそ、(ウルフルズの歌「ヒーロー」じゃないけど)カッコ悪くても、「閣僚経験者なのに、なぜあんなポストで騒いでるんだ?!」と周りから笑われても、連日、悪あがきを続けているのだ。 

 最初から「そのまま希望が通る」なんて虫のいいことは考えていない。 が、待っているだけでは「何の展望」も開けない。 現状打破の地道な努力を重ねながら、政治家山本一太にしか出来ないことを探し続けている。 

 全ては自らの行動の帰結だ。 邪魔が入るのは当然だし、そのことで誰かを恨むようなこともない。 周りに迷惑をかけて申し訳ないと思う反面、山本一太が遠慮しつつちょっと飛び跳ねるくらいのことを総理はきっと許してくれると思う。(笑) 自分のような「ちび政治家」がどう行動しようと、安倍総理も内閣もビクともしない。

 ちょっぴり大袈裟に言うと、毎日が「ちっぽけな屈辱」の連続だ。(笑) でも、そんなことで落ち込んだりしない。 「政治」が人生の全てじゃないもの! 

 それでも、この停滞した日々の中で、欠点だらけの自分の良さを認めてくれるひともいる。 少しでもチャンスを与えてやろうと動いてくれる仲間もいる。 このことだけは、けっして忘れない。

 逆に(聖人君子ではないだけに)こうも考えてしまう。 「苦しい時期に足を引っ張られたことは忘れない。どこかで必ず百倍返しにしてやる!」と。 ああ、いかんいかん。 このセリフは取り消します。(笑)

追伸:安倍総理がいなかったら、政治家としてもっと奔放に、大胆に行動しているに違いない。 心の奥底にしまってある「闘争心」がどれほど激しいものか? 必死に抑えている堪忍袋の緒が切れたら、どこまで突っ走るか? 周りのひとには分からないと思う。 過去20年間、中央でも選挙区でも、どれほど必死に戦い、生き残って来たのかも知らないのだ。 そうじゃなかったら、こんなに舐められるはずがない! 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」