2015年11月18日:パート2

 16時。 上毛高原駅から東京駅に向かう列車の車中でキーボードを叩いている。 窓の外は雨。 利根・沼田地域は肌寒い気候だった。

 朝から「大事な人たち」の自宅を訪ねた。 お茶をいただきながら、じっくり話をした。 どんな態勢を作るにせよ、「信義」は大切にしなければならない。

 お世話になる時だけお世話になって、都合が悪くなると(自らの保身のために)一方的に切り捨てる。 こういう輩にだけはなりたくない。 政治家というより、1人の人間として最低だ。 

 当然のことだが、「信義」の欠片もない振る舞いをする政治家は、誰からも担がれない。 というか、無能な人間を(間違っても)組織のトップに据えてはならない! ビジョンも覚悟も決断力もない人間を担ぐと、周りの全員が不幸になる。 万一こんな流れがあるとすれば、絶対に阻止しなければならない! 胸に深く刻み込まれた「教訓」だ。

 ここからは前回のブログの続編。 野党時代の参院自民党で民主党内閣と必死で戦っていた頃、実名又は匿名の情報が次々と飛び込んで来るようになった。 民主党攻撃の急先鋒と見られていたからだと思う。 過去のブログにも書いた記憶があるが、玉石混交の情報の中には、「知りたくもない」(知らないほうが良かった?)話が結構、あった。

 ちょっとした偶然で、ある議員が「交渉相手であるはずの他党の議員の秘書に熱を上げているらしい」という情報がアンテナに引っかかった。 恥ずかしい言動を相手に囁かれていることに気がつかない(自分ではスゴく頭がいいと思っている?)その政治家の鈍さが情けなかった。 悪役になることを覚悟して政権と必死に戦っていた時期だけに、とても不愉快だった。 

 同時に次のことを確信した。 「これが事実とすれば、逢い引き(?)の際に、党内の事情をペラペラ喋っている可能性もある。この手の『内通癖』を持つ人間は、必ずまた同じパターンを繰り返すだろう。その可能性がある限り、けっして信用してはならない!」と。

 今は野党の戦闘力が弱いからまだいい。 が、政治を取り巻く情勢はあっという間に変わる。 状況によっては、たった1つの醜聞のリークが政権基盤を揺るがす事態に繋がることもある。 何度も言っているように、安倍政権に失敗は許されない。

 政治家なら皆、ピンと来る。 長年、同じ釜の飯を食べた仲間だから知っている公然の秘密、政権に近いから知り得る極秘情報というものがあるのだ。

 野党時代の「内部告発現象」の経験を踏まえ、特に自民党政権復帰以降、ひとつのポリシーを貫いている。 それは、「内通癖」があると感じる政治家とは、極力、言葉を交わさないということだ。 たとえ同じ党に所属していても、この議員の前で何かを話したら「野党の中枢に伝わる可能性がある」と思う時は、けっして核心に触れる話(=ディープな話)はしない。 そう心がけている。 

 そもそも(そういう議員がいるとすれば)「平気で敵方と内通する」人間なのだ。 「仲間の悪評やスキャンダルをマスコミに流す(週刊誌に書かせる?)」とか、「手段を選ばず他人の人事を潰す」なんて平気でやるに決まっている。(笑)

 政権の中枢にいる皆さん、「情報の管理」には十分、気をつけてください! 「その1」にも書いた。 政府のインテリジェンス機能強化などという前に、政府内でも、与党内でも、「情報」に対する意識改革が必要だ。

 あ、間もなく東京のアナウンス。 この続きは次回のブログで。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」