2015年11月5日

 11月14日(土)午前10時~10時55分に放送予定のBS朝日「クロスファイア」に出演する。 テーマは南シナ海問題だ。 番組キャスターの田原総一朗氏から、またガンガン突っ込まれそうだ。(ふう) 

 昨晩から、米中関係に関する欧米や中国の主要紙の論調をや分析している。 シンクタンクの論文等も読み始めた。 今日は、外務省と防衛省の優秀な若手官僚たち(首席、課長補佐レベル)とも議論した。 スゴく面白かった。 こういう人たちと時々、勉強会、やりたいなあ。

 昨年の秋、日本政府の代表(前領土担当大臣)として、オスロで開催されたIISS(国際戦略問題研究所)の年次総会(Strategic Review)に出席した。 

 同じパネルで議論を交わした気鋭の次世代中国人経営者(中国で3番目に大きなファンドの代表)が、「中国が常に意識しているのは米国だ。日本の外交政策は米国に従属している。中国は日本を独立したプレーヤーとは見ていない」という持論を繰り返していた。 

 え? この種の主張に対しては、当然、ピンポイントで反撃した。 が、あちこちで物議を醸しているこの中国人経営者の言葉こそ、中国指導部のホンネだと思った。

 日本はあらゆる観点から(国益を踏まえて)日米同盟の強化を図っている。 ただし、日本の外交政策が米国に従属しているわけがない。(笑) それでも、中国の視点から見た「日本の従属変数」が、米国オバマ政権の対中政策の硬化や中国の海洋進出に対する国際社会における懸念の高まり等を受け、北京の首脳部の中で明らかに変化しつつあるようだ。 

 逆に言うと、中国側には、日米関係に楔を打ち込み、米国を牽制するため、日本を(むしろ)「独立のプレーヤー」として活用したいという思惑があるかもしれない。 今の日中関係の動きを読み解くためには、「中国が日本という存在をどう見ているのか?」を正確に理解しておくことが必要だ。

 あ、そろそろ東京駅に向かわないと。 この続きは移動中の新幹線の車中で。 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」