2015年11月1日:パート3

 間もなく午前零時。 先ほど、米国のTVドラマ「ゴシップガール」を見ながら、腹筋&背筋を含む運動メニューを終えた。(ふう) 

 「ゴシップガール」には、ニューヨークのアッパーイースト地区に住む上流階級(お金持ち)の考え方や文化、特に裕福な家庭に生まれた若者たちのライフスタイルが詰め込まれている。 政治ドラマ「ハウス・オブ・カード」とは違う面白さがある。 え? あらゆるコンテンツを研究するのは、自民党クールジャパン政策推進特命委員長の使命なんです。(笑)

 今晩もハイテク体重計に乗った。 体重は62.5キロ。 体脂肪は15.6%。 新陳代謝もアクティブ度も高い。 そう、健康ならきっとまた活躍のチャンスは巡って来る。 だいいち、卑怯な連中は、どこかで必ず「一太の祟り(たたり)」に遭うのだ。(笑X5)

 さて、ここからは世界記憶遺産シリーズの続編。 本日の読売新聞の朝刊1面に、「ユネスコが記憶遺産審査見直しに着手した」という内容の記事が掲載された。 

 この記事によると、ボコバ事務局長が改革案を練るようユネスコ内部に指示したらしい。 これが事実だとすれば、先週のBSフジ「プライムニュース」での松浦前ユネスコ事務局長の「ボコバ事務局長は日本政府の懸念を真剣に受け止めている」という発言とも符合する。 

 あ、馳文科大臣が3日から始まるユネスコ総会に出席するのか。 制度の改善を強くアピールして欲しい。

 どんな展開になるにせよ、今回の「ユネスコ記憶遺産」に関する山本一太の分析と意見はこのブログにきちっと残しておきたい。

 日本政府の度重なる要請にもかかわらず、ユネスコが中国政府から申請されていた南京事件に関する資料の登録を決定した。 この問題で浮き彫りになった記憶遺産の制度上の問題点は次の4つだ。

(1)今回の南京事件や慰安婦のケースのように、複数の国が重大な利害関係者となる申請はあり得る。そうした場合であっても、1カ国・団体・個人が一方的に申請することが出来るシステムになっている。申請資料を事前に共有するとか、公開するとか、すり合わせる等の義務はない。

(2)国際諮問委員会の審査は完全非公開で行われる。すなわち、申請者以外の関係者が意見を表明する機会がない。この点はユネスコ加盟国なら当該委員会のメンバー以外でも発言が可能な世界遺産とは対照的だ。

(3)選考基準の運用等が不透明。今の仕組みだと、たとえば「完全性の欠如」(関連資料の一部しかない)とか、資料が複製や偽造でないという「真正性」に問題があったとしても、登録されることが起こり得る。

(4)国際諮問委員会の委員は事務局長により個人資格で任命される。つまり、加盟国が意思決定に参加出来ない。

 日本政府として、上記のような問題点の改善を働きかけていく必要がある。 記憶遺産が2度と政治利用されないための制度改革が不可欠だ。

 あ、お湯が沸いた。 チョコの欠片をかじりながら、熱いミルクティーをもう一杯飲む。 その5では、これまでの日本政府の対応について解説する。 中国政府(外交部)が申請を発表してから登録されるまでの過去16ヶ月の間に、政府間のチャンネルで15回(?)も抗議してきたのだ。(怒X10) 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」