2015年10月17日

 朝。 成田エクスプレスで空港に向かっている。 今日から米国出張。 目的は「クール・ジャパン・コンテンツ」の視察だ。 

 総理官邸のスタッフも含め、安倍首相の「側」にいる人たちは皆、優秀だ。 菅義偉官房長官の存在が大きいと思うが、全体のチームワークも悪くない。 ここらへんが、第一次安倍政権との「決定的な違い」だと思う。

 ただし、「側近」だからこそ、立ち居振る舞いに注意しなければならないこともある。 たとえば、安倍総理との連絡や調整を「独り占め」にしたい気持ちが強いばかりに、自分にとって都合の悪い人事を潰したり、陰で他人の足を引っ張ったりするのは感心しない。 ましてや、個人的に親しい人間を(総理に働きかけて)「枢要なポスト」に就けるみたいなことは、厳に慎むべきだ。 

 「そこまでやることないのにねえ!(苦笑)」 本人は上手く立ち回っているつもりでも、周りの人間はこう囁いている。 口にはしないが、気がついている。 「策士、策に溺れる」とはよく言ったものだ。 「権力に近い」と思えば、目の前では誰もがおべっかを使い、ニコニコする。 「嫌われている」ことを自覚するのは難しい。

 何度も書いているように、ここから来年の7月までは「安倍内閣の正念場」だ。 もう一度言うが、第一次安倍内閣とは(あらゆる意味で)違う。 今の内閣にまさか上記のようなお行儀の悪いひとがいるとは思わないが、かつての「オレの(私の)手柄だ」合戦(=総理の前で論功行賞を競い合う)みたいな状況だけは避けてもらいたい。 

 内閣でも党でも、皆が力を結集して、ひとつでも安倍政権のためになることを積み上げていけばいい。 そうじゃなかったら、この難局を乗り切るのは難しいと思う。

追伸:参院平和安全法制特別委員会の委員長として自分の名前が取り沙汰されていた時期があった。 本人は一切、何も言っていないのに、某テレビ局のニュースで「山本一太が委員長に内定した」かのような情報が流れた。

 この頃、「安倍総理は山本一太特別委員長という人事を望んでいない」みたいな噂を流布したヤツがいた。 こんなの永田町ではよくある話とは思いつつ、ちょっぴり悔しかった。 あの総理が、(「山本一太にやらせたい」とは言わないまでも)「山本一太は(委員長として)ふさわしくない」なんて反対するわけがない!(笑)

 政治は「権力闘争」なのだ。 いろいろな意味で野党が最も嫌がる、すなわち最も面倒臭いのは、山本一太に決まっているではないか! 他の政治家とは安倍総理を応援する覚悟が違う。

 それでも、結果として(友人たちの意見を持ち出すまでもなく)今回の平和安全法制に対する自分自身の立ち位置(距離感)は正しかった。 改めてそう思う。

 あ、もう空港か。 この続きは飛行機の中で書く。 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」