2015年10月13日:パート3


 21時過ぎ。 熱いほうじ茶を飲みながら、本日3本目のブログを書き始めた。 ううむ。 コンビニで買ったこの「はちみつ入り梅」、かなりヤバい美味しさだ。

 安倍総理にアポを申し込んでいる。 ご本人の了解は取ってある。 秘書官が日程を調整してくれているはずだ。 超多忙なのは分かっているが、近いうちに(10分でも)お目にかかれたらと思う。 よろしくお願いします。

 本日の夜のニュースで公表されたNHKの最新の世論調査によれば、安倍内閣の支持率は前回(先月)と同じ43%、不支持率は1ポイント上がって40%だった。 いつものとおり、NHKの数字は地元での体感に最も近い。 残念ながら、今回の内閣改造で支持率がアップしたという感じはない。

 あと2ヶ月で3年目を迎える状況の中で、依然として40%以上の支持率を維持しているのは(ある意味)スゴいことだ。 ただし、(何度も言っているように)安倍内閣の本当の試練はここから始まる。 

 先日の日銀の政策決定会合後の会見で、黒田総裁が「景気は緩やかに回復している」と話した。 景気好循環の流れは出来つつあるものの、明るい要素ばかりではない。 内閣府が発表した4~6月期のGDPは、3四半期ぶりのマイナス成長だった。 7~9月期の数字もどうなるか分からない。

 安倍総理が改造内閣発足前に発表した「新3本の矢」の中で、「GDP600兆円」という数字が掲げられた。 仮に2020年までに達成するとすれば、名目GDPを5年連続で3%以上増やさねばならない計算になる。 

 同じ会見で示された介護離職ゼロ、希望出生率1.8も、かなり大胆な目標であることは間違いない。 こうした数値目標を成し遂げるための具体的な政策や行程、財源等については、出来るだけ早く国民に説明する必要がある。

 新たな内閣を発足させる直前のタイミングで、総理が国民に分かりやすい「思い切った目標」を発信したことは正しいと思う。 再来年4月の消費税増税前に、反動減に耐えられる経済環境を整えねばならないのだ。 

 それはそうとしても、今後は実際の経済状況と発信した目標数値との整合性を厳しく問われることになる。 万一、「経済の失速」が明らかになれば、安倍内閣の支持基盤を根底から揺るがすことは必至だ。

 安倍内閣の成長戦略の柱の1つであるTPPの大筋合意は、安倍総理にとって大きな追い風になった。 しかしながら、(前々回のブログでも触れたように)初めて明らかになった重要5項目以外の農水産物の関税撤廃合意の中身に、影響を受ける生産者(農業者)たちが動揺している。 党内を納得させ、かつバラマキにならない農業対策を講じるのは容易な作業ではない。

 加えて言うと、沖縄問題(普天間基地移設問題)を解決する目処は全く立っていない。 埋め立て承認の取り消しを決めた翁長知事サイドとの厳しいせめぎ合いが始まる。 残念ながら、法廷闘争になる可能性もある。

 もう1つ忘れてならないのは、改造人事で優遇されなかった派閥や入閣待望組の不満が党内に溜まっていることだ。 閣僚の不適切発言や政府の不祥事等、何かのキッカケがあれば、一気に不満が爆発しそうな雰囲気になっている。

 こうした難しい状況を切り抜け、目に見える実績を積み上げていかねばならない。 それが出来て初めて、安倍内閣は長期政権になる。 これからは、1日1日が真剣勝負だ。

 このブログでも、繰り返し主張して来た。 「長期安定政権」こそ日本の国益だ、と。 安倍総理には何としても3年の総裁任期を全うし、6年の長期政権を実現していただきたい、と。 何度か「個人的には2020年のオリンピックまでやって欲しいという気持ちもある」みたいなことを書いた憶えもある。

 しかしながら、こんな浮ついた話は2度としないと決めた。(反省X10) これから1つ1つの難関を全力で乗り越えていかねばならないのだ。 今から「ポスト安倍は安倍」みたいなことを、けっして口にすべきではない! それこそ、周りから傲慢だと思われてしまう。 断っておくが、安倍総理自身には、1%の油断も慢心もない。
 
 どんな困難が待ち受けていようと、「アベノミクス」に失敗は許されない。 安倍総理の再興戦略が頓挫すれば、日本経済復活のチャンスは永遠に失われてしまうかもしれないからだ。

追伸:地元のある支持者にこう言われた。 「一太君、今度の内閣は地味だな。小泉進次郎さんのようなスターが見当たらないね!」と。 そうだとすれば、内閣の中で新たなスターを育てればいいだけのことだ。 

 加藤勝信・1億総活躍担当大臣に常にスポットが当たる環境を作ればいい! 河野太郎・行革担当大臣の突破力を存分に発揮してもらったらいい! もともと「華」のある丸川珠代・環境大臣に、もっと輝いてもらえばいいのだ。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」