2015年10月13日

 夕方。 新幹線で東京に向かっている。 前橋の県民会館で行われた某経済人のお別れの会に出席した。 亡くなる前日に病室で撮った故人のビデオメッセージが流れた。 何と強くて、前向きなひとだろう!

 さて、昨日の山本一太・昭和村後援会の国政報告会には、村長や議長も足を運んでくれた。 群馬の名産である「こんにゃく」はもちろんのこと、野菜の栽培等にも真面目に取り組んでいる農業者の方々が集まっていた。 

 昭和村のこんにゃく芋の生産量は日本一。 加えて、キャベツ、レタス、きゅうり、トマト、ふき、青梗菜等々の生産高も全国トップクラスを誇る。 まさしく、群馬の野菜王国なのだ。

 昭和村長も議会もTPPに反対する立場を表明して来た。 それを分かった上で、「なぜ日本がTPPを推進しなければならないのか?」「なぜ自分が安倍総理の方針を支持しているのか?」を丁寧に説明した。 過去3年間の安倍政権の実績にも言及した。   

 1時間の熱い演説の後、出席者との質疑応答に移った。 予想どおり、質問は全てTPPを含む農業問題だった。

 「TPPで輸出産業を強くしたいのは分かる。経済成長も大事だろう。が、そのために農業を見捨てるようなことがあってはならない!」「安倍政権は農家の所得倍増を目指すというが、どうやって達成するのかが不明確だ。」「農業振興抜きに地方創生は語れないと思う。そのための具体的な道筋を示して欲しい!」「農業対策の予算を組むとしても、ウルグアイ・ラウンド対策費6兆円のような誤った使い方はやめるべきだ。個々の農家のやる気を引き出すような政策が必要ではないか?」

 昭和村の耕作放棄地は0.1%しかない。 農地の集積も進んでいる。  「昭和村は農地を借りて生産を進めている。ぜひ、農地を貸しやすくするような政策をお願いしたい!」という要望もあった。 こういうやる気のある地域にこそ、国の資源を投入すべきだと思う。

 TPPが農業に影響を及ぼすことは避けられない。 が、むしろTPPを「日本農業を競争力のある産業に進化させる」ためのチャンスにする。 これが政府の考え方だ。 

 しかしながら、重要5項目以外の農水産物の関税撤廃に関する合意の内容が発表されたことを受け、関係する農家の人たちは動揺している。 政府が一度も関税を外したことのない834項目のうち、オレンジ、サクランボ、ハラミ、鶏肉等を含む半分の関税が撤廃されることが判明した。 党の農水部会でもさっそく懸念の声が出ているようだ。

 農業者の不安を払拭するため、重要5項目以外の農水産物に対する対策も検討する必要がある。 ただし、ウルグアイ・ラウンド対策費(6兆円)の失敗を繰り返してはならない。 最大のポイントは、単なるバラマキではなく、真に農業の競争力強化に繋がる対策が打てるかどうかだ。

 総理、甘利大臣、アニキ、そして森山農水大臣、「大筋合意」には胸を撫で下ろしましたが、大変なのはこれからです。 全容が明らかになったことで、改めて農家のひとたちのTPPへの反発や不安が強まる可能性もあります。 ここはぜひ、内閣として強いリーダーシップを発揮し、的確な農業対策を打ち出してください! 政府与党が結束して、最後までやり遂げましょう!!

追伸:
1.午前9時30分から党本部の総裁室で自民党役員会があった。 安倍総理の表情は、今日も穏やかで落ち着いていた。

2.昭和村での国政報告会が終わった後、出口で出席者を見送った。 1人1人と握手をした。 少し気になる反応(セリフ)があった。 「次の選挙では自民党と書く代わりに、山本一太って書くよ!」 

◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」