2015年10月9日

 昨晩は1ヶ月に1度の「豆腐の会」があった。 4人の若い友人たちとブラジル料理の店に行った。 食べて、議論して、踊った。 最後にこの場所に来たのは30年前。 ほとんど雰囲気が変わっていないことに感動した。 サンバのリズムを乗りこなせる57歳の自分の体力にも。(笑)  なるほど、「いいもの」はちゃんと生き残るんだ、な。 

 さて、ここからは前回のブログの続き。 安倍総理は側近の加藤前官房副長官を主要閣僚のポストに就けたかったに違いない。 財務省出身の加藤氏なら、得意とする厚労分野だけではなく、経済、金融関係のどんな役職もこなせるはずだ。 が、主要な大臣は軒並み留任。 しかも厚生労働大臣には、盟友の塩崎恭久氏がいる。 派閥との調整で経産大臣にすることも出来なかったのだろう。 

 マスコミは稲田政調会長に対する党内やっかみばかりを取り上げるが、総理が信頼を寄せる加藤氏への嫉妬もあった気がする。

 安倍首相が「一億総活躍社会の実現」を推進する新閣僚を設けると発表した際、このポストに起用される可能性のある政治家の顔は2人しか浮かばなかった。 1人は橋下徹大阪市長、もう1人は加藤勝信前副長官だ。 

 理由はシンプル。 新たな目玉ポストを作るとすれば、国民的に発信力のある人物を持ってくるサプライズ人事にするか、内閣の枢要な閣僚には抜擢出来ないものの「どうしても活躍させたい」ひとを登用するか、2つの選択肢のどちらかしかないと思ったからだ。

 加藤一億総活躍社会担当相は、安倍総理が重視し、マスコミの関心も高い拉致問題や女性活躍推進も担うことになった。 ここらへんにも、安倍総理の加藤大臣への強い思い入れが表れている気がする。

 安倍首相が内閣の目玉と位置付ける「一億総活躍担当相」には、早くも厳しい批判が集まっている。 「何をやるのかがサッパリ分からない!」「厚労、地方創生分野等とも重なる部分があるが、強い権限を行使出来るのか?」等々。 

 前回のブログでも触れたように、現時点では不明確な部分もある。 詳細な業務内容や調整の手法は、これから構築していくというころだろう。 が、官邸や政府の中で「懸念がある」みたいなことを外に言うのは謹んで欲しい。

 ひとつハッキリしているのは、加藤大臣が存在感を発揮するためには、省庁横断の政策を進めていくための強力な権限が必要であり、そのためには安倍総理の全面的なバックアップが欠かせないということだ。

 内閣府特命担当大臣として科学技術、IT、宇宙、海洋、領土等を担当した経験から言うと、現場のラインを持たない閣僚が活躍するのはスゴく難しい。 総合調整を本気でやろうと思えば、各省との摩擦は避けられない。 

 安倍改造内閣の目標が「1億総活躍社会の実現」であるとすれば、内閣をあげて加藤1億総活躍担当相を盛り上げてもらいたい。 それが出来なければ、加藤大臣は埋没してしまう。

 間もなく午前2時。 今晩は十分に運動した。 腹筋と背筋だけやって布団に入る。 4つの目覚ましをセットして、と。 ぐっすり眠れると思う。 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」