2015年9月14日&15日 *掲載順が前後します。

 9月14日の参院平和・安全法制特別委員会は7時間コース。 終わったのは、18時近かった。 9月15日には午後から4時間15分の中央公聴会があった。

 9月14日の集中審議(片道方式:テレビ中継入り)では、民主党から大塚耕平氏、大野元裕氏が質問に立った。 それぞれ違う切り口から、総理や防衛大臣に厳しく切り込んだ。 

 法案を廃案に追い込もうとしている野党は、次々にエースを立てて来る。 が、いつも思う。 大塚氏と大野氏は、バランス感覚のある「保守」だ、と。 質問の中身も、他の野党委員と比べて一段、レベルが高い。 「なるほど、政府としてこの部分をもっと説明する必要があるんだな」と気づかされたりもする。 周りの同僚議員たちも同じ感覚を持っているはずだ。 

 だいいち、真っ直ぐな人間性(けっして意地悪になれない性格)を隠し切れていない。 過去のブログにも書いたが、大塚さんや大野さんとは、「いつか同じ志の下で仕事が出来たらいいのに!」と思ってしまう。 「いつかそうなるのではないか」という気もする。

 大塚さん、大野さん。 永田町の預言者(笑)と呼ばれる山本一太のこの予感を、ぜひ心のどこかに留めておいてください。 ちなみに、今回も水野賢一氏の視点は鋭いと思った。 水野さんが自民党にいた頃は、力を合わせて党改革の必要性を訴えた。 対北朝鮮制裁法案も一緒にやった。 水野氏には水野氏の信念がある。 自民党に戻ってもらうのは難しいだろう…なあ。(ため息)

 9月15日の公聴会では、各党が推薦した6人の参考人の方々との質疑が行われた。 全体としては、とても勉強になった。 個々の公述人の発言に関する感想をいちいち書くつもりはない。 が、「言葉にはそのひとの品格が現れる」と改めて強く感じた。 

 最も心に響いたのは、政策研究大学院の白石隆・学長のプレゼンと答弁だった。 白石学長は、「この安全保障法制というものを憲法論、法律論だけで議論されると、肝腎の安全保障そのものの議論がお留守になるのではないか」という懸念に触れた上で、次のような趣旨の発言をした。 

 「日本の安全は世界の安全と平和があって初めて守ることが出来る。自助と共助によって戦争をしないように、日本の存立を脅かされないように、そういう期待(抑止力)を作り上げていくことが重要。ただ、安全保障環境は急速に変わっており、これについて具体的な議論をし、法制度を整備しないと日本として対応出来ないところにもう来ているのではないかと考えている。」

 そう、政治家は常に「国際政治の現実」と向き合い、どうしたら国家・国民を守れるかを考え続けなければならないのだ。

 夜は総理公邸で開催されたベトナムのチョン共産党書記長の総理主催歓迎晩餐会に(メコン議連幹事長として)出席した。 晩餐会の前には首脳会談も行われた。 

 安倍総理がチョン書記長と一緒に全テーブルを回り、直接、ゲストを紹介していたのが印象的だった。 そういえば、同じテーブルの隣に座っていたベトナムの計画担当大臣とじっくり話をした。 日本の対ベトナム投資、JICA等によるODA(政府開発援助)が高く評価されていることを再認識した。(ニッコリ)


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」