2015年9月3日

 19時過ぎ。 都内のファミレスで友人を待っている。 今日中に解決しておかなければならないウェブ上の問題がある。 急遽、サポートをお願いした。

 今日は終日、あるプロジェクトを発足させるために飛び回った。 6人の同僚議員に次々、会った。 合間に広報担当の総理秘書官、自民党広報本部長の馳浩衆院議員、自民党IT戦略特命委員長の平井卓也衆院議員とも打ち合わせをやった。 様々なことが着実に進んだ1日だった。(ニッコリ)

 数日前、野田聖子衆院議員(元総務会長)が、9月8日公示の自民党総裁選挙に立候補する意欲を初めて表明した。 野田聖子氏のことは、もちろん嫌いではない。 聖子さんには聖子さんの「議」がある。 政治家としての信念は最後まで貫いたらいいと思う。 過去のブログにも書いたように、本当に20名の推薦人を確保出来るのであれば、堂々と総裁選挙に出馬したらいい。

 ただし、自分は(幾つかの理由で)「今回、総裁選挙をやることは、自民党にとってプラスに働かない」と考えている。 

 第一に、この時期の党内選挙は、今国会での成立を目指して参院で審議中の平和・安全法制の日程に間違いなく影響を与える。 衆院での審議時間を考えれば、もともとギリギリの厳しいスケジュールなのだ。 

 衆参の同僚議員、特に衆院議員の方々に、これだけは分かってもらいたい。 参院自民党執行部(特に盟友の吉田博美国会対策委員長)が、今、国家の安全と国民の命を守るための重要法案を可決させるため、日々、どれだけの神経をすり減らして必死に野党と交渉し、せめぎ合っているのか、を。

 仮に総裁選挙になったとする。 もし自分が野党の幹部だったら、こう言って審議を拒否するかもしれない。 「10月以降も総理(総裁)を続けられるかどうか分からない安倍首相の下で、これ以上、法案の質疑は出来ない!」と。

 第二に、総裁選挙の争点が思い浮かばない。 万一、野田聖子氏が立候補し、平和安全法制に対する「総理との温度差」を前面に打ち出せば、法案に反対するメディアは(待っていましたとばかりに)こぞってこの部分だけを大きく取り上げるだろう。 そうなったら、平和・安全法制を廃案に追い込もうとしている野党の思う壺だ。(苦笑)

 政治は「一寸先は闇」という世界。 最後の瞬間まで何が起こるか分からない。 が、それでも、野田聖子氏が総裁選出馬に必要な「党所属の20名の国会議員の推薦人」を集めるのは難しいと見ている。 その理由は、(巷間言われているような)「安倍総裁の対抗馬を応援することで、次の3年間、ポストを干されることを恐れている自民党議員が大勢いる」からではない。

 30代、40代の自民党若手議員たちは、「3年間、役職を外される」ことなんて恐れていない。(笑) 本気で意味があると思えば、損得抜きで動く「サムライたち」はいる。  

 「無投票再選より選挙で決めるほうがベターだ」と思いつつも、今回、無理して総裁選挙をやる必要性を感じない(=野田聖子氏を支援する流れは広がらないだろうと分析する)のは、安倍総理の掲げた「日本再興」(外交・経済政策を含む)という旗印に対抗出来るような「他の選択肢」(=総理と異なる国家ビジョンや政策メッセージ)を国民に示せる政治家が党内に全く見当たらないからだ。 「どんな政策論争になるのかが、ちっとも見えて来ない。」 複数の議員が同じ指摘をしていた。

 あ、「待ち人」が現れた。 この続きは次回のブログで。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」