2015年7月25日
 
 沖縄行きが急遽、キャンセルになった。 思いがけず、「じっくりと物を考える」時間が出来た。 参議院議員になってちょうど20年。 過去を振り返り、未来のことに思いを巡らせた。

 「直滑降ブログ」は大勢のひとに読まれている。 与党はもちろん、野党関係者にも。 東京でも地元でも。 改めてそのことを痛感した。 視聴率が高い(=発信力が強い)のは「いいこと」に決まっている。 が、「強み」は一歩間違えると「諸刃の剣」になる。 常に「慎重さ」が求められる。 というか、実は見た目よりずっと慎重なのに…なあ。
 
 無理やり胸の奥深くに抑え込んできた「激情」が暴れ始めている。 感情が論理的思考を鈍らせている。 修行が足りない証拠だ。 ふーっと大きく深呼吸をした。    

 このブログを始めてからもう10年以上になる。 寿命(睡眠時間)を削って毎日のように書き続けてきた「ちっちゃな発信装置」の最大の武器は何か? それは、様々な人間の「実像」を伝えられることだ。 外から見たのでは分からない(或いは誰もが思っているのに口にしない)「仲間うちの評価」や「本当の評判」を記録として残せることだ。 

 たとえば、世間的な知名度はなくても「素晴らしい政治家」を世の中に紹介することが出来る。 これは前向きな使い方だ。 が、逆に「役職」はあっても何の能力もない(=面従腹背で陰では馬鹿にされている)政治家の実態を知らしめることも可能だ。 ネットの拡散力はちょっとしたことで起爆する。 だから、この機能は「侮れない影響力を生む」と確信している。

 いいことでも悪いことでも、魂を込めて「言霊」を飛ばせば、必ず誰かにキャッチされる。 シリーズで連続発射すれば、あまり知られていないその人の魅力を広められる。 逆に、都合よく二枚舌を使う人間の「胡散臭い自己PR」なんて、あっという間に無力化する自信がある。 ずる賢い人間の噓で固められた歴史を暴き、偽のイメージを一刀両断にする。 恥ずかしい実態を暴露する。 政敵に対して、これ以上の「リベンジ」はない! 

 忘れないようにもう一度、書いておく。 政治は権力闘争だ。 が、「信義の欠片もない」振る舞いは、断じて許さない! これからは、小さなことも見逃さない。 弱点を探し、忍耐強く反撃のチャンスを狙う。 言っておくが、この「借り」は、必ず返す!(怒X20) あ、言ってる側から、また個人的なことをぶちまけてしまった。 ダメだ、もっと感情をコントロールしないと!(笑)

 さて、平和・安全法制の審議の舞台が、来週から(?)参院に移ると報道されている。 平和・安全法制は、安倍内閣の命運を左右する重要法案だ。 一歩間違えると、「長期安定政権の展望」を揺るがすことになる。 何度も言っているように、安倍内閣に失敗は許されない。 安倍総理の日本再生が頓挫したら、日本再興の機会は(恐らく)2度と巡って来ない。 

 マスコミは(衆院の3分の2の再可決が使えることから)「平和・安全法制の今国会での成立は確実になった」と報じている。 が、この法案は「良識の府」(参院)で徹底審議をやり、国民に対する丁寧な説明努力を尽した上で、有権者の「可能な限りの理解」を得て成立させる必要がある。

 過去のブログでも触れたが、何度も思った。 「日本の国益がかかったこの重大局面で安倍総理を助けられなかったとしたら、20年も応援団をやって来た意味がない!」と。 だいいち、政治家になって以来、ずっと外交・安保政策に関わって来たのだ。 苦しい時も自民党を離れず、TV討論等でどんなに叩かれても、自民党の立場を主張して来たのだ。 

 一瞬、こんな考えも頭を過ぎった。 「今の参院に安倍首相のために政治生命を賭けられるひとが何人いるだろうか?!」「今後、世論調査で内閣不支持率と支持率の差がさらに開くような事態になれば、選挙区の『逆風体感指数』はさらに上昇する。それでも参院自民党は、ぶれずに最後まで安倍総理を支えてくれるだろうか?!』と。 が、すぐに思い直した。 「こんなの杞憂だ。前回の参院選挙だって安倍総理の人気で勝ったのだから!」と。

 こうした思いがあったからこそ、特別委員会の委員長か理事になりたかった。 知識でも覚悟でも、山本一太には十分な資格があると(勝手に)思い込んでいた。 読者の皆さん、私のその気持ちだけは、分かってくれるでしょう?(笑) 勘違いだったとしても、誰も怒らないと思う。 

 孤軍奮闘する安倍総理に「平和・安全法制の意義を落ち着いて国民に説明出来る」場面を1つでも多く提供する。 それが参院自民党の仕事だ。 そのための「切り込み隊長」として働かせて欲しかった。 「戦闘力」だけは抜群なのに…なあ。(笑X2) 

 ただし、今回の委員会人事に異論はない。 鴻池委員長とヒゲの隊長理事チームなら大丈夫。 何があっても、最後まで総理を支えてくれるはずだ。 改めて言うが、委員長と理事チームを「いち議員として」(微力ながら)全力で応援する。 男に二言はない。 参院の同志の皆さん、最後まで結束して、政権を支えていきましょう!!

 結論として言うと、政治家山本一太が果たせる数少ない貢献の1つは、「直滑降ブログ」で安倍総理の人間性、政治哲学、法案の意義を発信することだ。 これから40分の運動メニューをこなし、熱いシャワーを浴び、野菜ジュースを飲む。 その後で、「なぜ、もう一度、安倍晋三なのか?:シリーズその1」を(今度こそ)スタートさせたい。

追伸:ああ、本音を吐露したら、スッキリした。(ニッコリ) ところで、有酸素運動の時間は少し増やさないといけない。 体重63~64キロ、体脂肪15は保っているが、内臓脂肪をもうちょっと落とさないといけない。  


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」