2015年7月22日

 午前8時。 内閣部会・文部科学部会の合同会議に出席。 テーマは新国立競技場の整備。 関係省庁からこれまでの経緯や現状について話を聞いた。 発言したほぼ全員の議員が、「設計の見直しは安倍総理の英断だ」と評価していた。 新たな競技場に関する注文や提案も相次いだ。

 当然、自分も(あえて発言はしなかったが)安倍首相の決断を支持している。 「負の流れ」を迷わず断ち切った手腕は見事だった。 「禍を転じて福となす」という言葉もある。 が、まだ「福」になるかどうかは分からない。 新しい建設計画の中身次第では、「禍」に逆戻りする危険性もある。 油断は禁物だ。    

 同僚議員たちの様々なコメントを聞きながら思った。 「ゼロから再検討する」ということは、建設業者の選定プロセスをいちからやり直すということだ。すでにいろいろな動きがあるんだろうなあ。(苦笑)」と。

 14時。 党本部で開かれた「選挙制度改革問題統括本部・選挙制度調査会合同会議」に顔を出した。 あまりにモメるようなら、ひとこと言わねばならないと思ったからだ。 が、議論の末、参院執行部がまとめた「10増10減案」(4県2合区)が了承された。 

 合区対象県の仲間たちの心情は痛いほどよく分かる。 同じ立場(群馬と隣県が合区)だったら、自分もきっと最後まで反対を貫いただろう。 それでも、(過去のブログに書いたように)参院自民党執行部の苦渋の決断を改めて支持したい。

 意見が出尽くした後、谷垣自民党幹事長が合区を含む改正案への理解を求めた。 幹事長の言葉には、説得力があった。 誠意と決意が感じられた。 さすがは「政権与党の幹事長」だと思った。 

 溝手顕正・参院自民党議員会長は、けっして能弁なタイプではない。 お世辞にも説明が上手だとは言えない。(溝手会長、ごめんなさい!) が、今回の選挙制度改革では、溝手議員会長が「悪役」を一手に引き受けた。 この点は立派だったと思う。 

 事実、2度の参院自民党議員総会(平場の議論)では、執行部を代表して新人議員たちの厳しい批判や質問を真正面から受け止めた。 一つ一つの意見に真摯に答えていた。 「組織のトップなのだから当然」と言えばそれまでだが、溝手会長の「逃げない姿勢」には心を打たれた。 皆、こういうところを見ているのだ。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」