2015年6月21日

 午後から大澤群馬県知事候補の県内遊説に同行。 太田地区での8箇所の出陣式で応援演説をやった。 どの会場も全て真剣勝負だ。 大澤候補の票を1票でも増やしたい。

 元副知事と戦った4年前の大澤候補の得票は39万票。 今回、対抗馬は共産党候補のみ。 再選を目指す戦いというより、事実上の信任投票だ。 現職の大澤候補には、何があっても、前回以上の票数で再選を果たしてもらいたい。 そのためには、投票率を上げる必要がある。 群馬の皆さん、ぜひ、投票所に足を運んでください!

 さて、ここからは、前回のブログ「自民党前橋支部役員会で改めて強く要望したこと:その1」の続き。 昨日、自民党県連本部で行われた前橋支部役員会の主要議題は、中曽根県連会長から提出された来年の参院選挙における公認申請だった。 地元県議を含む支部の役員はもちろん、前橋市長も出席していた。 真っ先に手を挙げ、次のように発言した。 出来るだけ正確に書く。

 「久しぶりに前橋支部の会議に出させていただきました。いい機会なので、県選出の国会議員として、最初に一言、お礼を申し上げたいと思います。政権復帰した今の自民党があるのは、苦しい時も自民党を支持していただいた皆さんのお陰です。私自身、県都である前橋を含む全県1区の参議院議員として過去4回の選挙を戦いました。事実、今日、ご出席の役員の皆さんの中にも、私の最初の選挙から後援会の役員になっていただいている方々がかなりいます。自民党議員として(辛い時も)ぶれずにやってきた過去20年間、ご支援をいただいてきたことに関して、改めて感謝を申し上げます。」

 「来年夏の参院議員選挙に出馬予定の中曽根県連会長の公認に関しては、全く異論がありません。政府や党で要職を歴任され、大きな貢献を果たして来られました。自民党に欠かせない方だと思いますし、今後も参院のリーダーの1人として、国家のため、党のために益々、ご活躍をいただきたいと考えています。」

 「その上で、ひとつ懸念していることを申し上げたいと思います。影でコソコソ言うのは嫌なので、思ったことを率直に言わせていただきます。私の発言は、前橋市民の皆さんの支持もいただきながら、過去20年、群馬の参院議員をやって来た自民党国会議員の意見として、中沢支部長(県議)にも真剣に受け止めていただきたいと思いますし、この会議の議事録にも残しておいて欲しいと思います。」

 「昨年の衆院選挙において、前橋を含む衆院1区で『候補者差し替え問題』が起こりました。結局、現職の公認という形で落ち着きましたが、最後まで立候補に意欲を示した(=候補者説明会にも顔を出した)のが、中曽根県連会長の長男である康隆氏でした。」

 「私は康隆さんに何の個人的恨みもないし、悪い感情は持っていません。ほとんど話したことがないので直接は知りませんが、経歴も立派だし、若くて能力のあるひとが政治に志を持つのはとてもいいことだと思っています。ただし、群馬県で7つしかない国会議員の選挙区の議席を同時期に親子で占めるという状況はよくないという私の年来の主張は全く変わっていません。」

 「来年の選挙で中曽根県連会長が6度目の当選を果たした場合、任期は6年あります。少なくともこの間は、ご長男である康隆氏を前橋を含む群馬1区に立候補させることは、ぜひとも控えていただきたいと思います。」

 「かつての中選挙区時代、群馬県議会は福中2派に分かれて覇を競っていました。当時、定数が2議席だった参院地方区でも、2つの派がそれぞれの参院議員候補を擁立していました。そうした状況を受け、それぞれのグループを率いていた2人の元総理の親族が参院議員を務めていた時期もありました。が、選挙区制度が小選挙区に変わり、同時に県民の意識も大きく変化しています。あちこちで言って来たことですが、最初から機会の平等を狭め、やる気のあるひとのチャンスを奪うような社会を作ってはならないと考えています。」

 「ご長男が関係している話だけにいろいろ難しい面もあるとは思いますが、県連会長は県連のトップです。だからこそなおさら、ここらへんのことにケジメをつけていただきたいのです。選挙区の問題も先頭に立って調整していただきたいと強く思っています。」

 「重ねて申し上げますが、今回の公認申請の協議にあたって、こういう意見があったことは支部役員の皆さんにも重く受け止めていただきたいと思います。加えて、中沢支部長から県連会長にこうした意見があったことをお伝えいただくようお願いします。」

 
 話し終わった直後、会議室に起こった「小さな拍手と複数のうなずき」は見逃さなかった。 が、この件について発言するひとはいなかった。 中曽根県連会長の公認申請はその場で了承された。 それでも、山本一太の「親子による議席独占は避けるべき」という発言に関しては、(個々に意見を聞いたわけではないが)県議や市長はもちろん、出席していた役員の多くが「認識を共有している」と強く感じた。

 1区の公認差し替え問題は依然、くすぶっている。 細かいことは書かないが、現職の小選挙区支部長には、苦しい時も自民党を現場で支えていただいた自民党前橋支部の人たち、というより、前橋市民の方々の信頼を取り戻すための最大限の努力をお願いしたい。 

 が、それはそれとして、ひとつハッキリ分かったことがある。 それは、「1区の支部長(公認)問題と親子による議席独占問題は『異なる問題』として捉えられている」ということだ。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」