2015年6月7日

 20時過ぎ。 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」を見ながら、パソコンのキーボードを叩いている。 

 本日も地元日程。 みどり市、富岡市、甘楽郡で行われた大澤知事(現職候補)の選対発足式に出席。 応援演説をやった。

 3度目の選挙を戦う大澤知事には、何としても前回(39万票)を上回る得票で再選を果たしてもらいたい。 報道によると、民主党県連は独自候補の擁立を断念する公算が高いとのこと。 仮にそうなったら、選挙は実質的に「信任投票」になる。 いかなる場合も、重要なのは「投票率」だ。

 前々回(8年前)の群馬県知事選の投票率は5割を超えていたが、前回(4年前)は36%まで低下した。 群馬の有権者数は160万だから、前回の知事選の総得票数は約57万だった。 地元を回っている感触から言うと、知事選に対する関心はけっして高くない。 

 万一、投票率が30%まで落ち込んだら、総得票数は48万票まで下がることになる。 仮に投票率が30%を割り込むような事態になったら、知事選のレジティマシー(正当性)そのものが疑われる状況になってしまう。

 そう、今回の知事選挙では、大澤候補の得票を増やすことはもちろん、選挙の投票率を上げるための努力をしなければならない。 今後、あらゆる機会にそのことを強く訴えていくつもりだ。

追伸:地元日程の合間を縫って、3年前に亡くなった秘書(矢嶋学)の高崎の自宅に立ち寄った。 仏壇にお線香を上げ、お茶をいただきながら、お母さんとしばらく言葉を交わした。

 息子と同様、言葉は荒っぽいが心の温かいお母さんから、何度も聞いていた話が出た。 「学(まなぶ)のヤツ、救急車で病院に運ばれる前に、万年筆で紙に『山本一太』という名前を数え切れないほど書いてたんだよ。よほど一太さんのことが好きだったんだねえ。」 なぜだろう。 いつもより詳しく教えてくれた。

 お母さんによると、30センチ四方の紙に、5、6人の名前が書いてあったそうだ。 全員、選挙に関わっているひとたちだった。 でも、山本一太という名前だけは、紙全体に何度も何度も書かれていたって。 よほど苦しかったのか、字は相当に乱れていたとのこと。 最後に「頼む」という言葉とお母さんの名前が半分だけ書かれていたと聞いた。

 「お母さん、それは矢嶋の最後の言葉ですから、私にその紙を見せてもらえませんか?」とお願いした。 が、お母さんは首を横に振りながら、「ダメダメ。あれを出したら、途端に涙が止まらなくなっちゃう。一太さんだって、きっと泣いちゃうよ!」と話していた。

 「これで命が終わる」「もうダメかもしれない」と思った時、自分の名前を何度も書いてくれるひとなんて、2度と現れないかもしれない。 お母さん、私だって、15年間、秘書として私を支えてくれた矢嶋のことは、生涯、忘れません。 だから、いつか、見せてください、ね!  


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」