2015年5月24日

 午前7時30分から8時50分まで、フジテレビ「新報道2001」に出演した。 急増する訪日中国人観光客のマナー問題を切り口に、日中関係、日韓関係について議論した。 ゲストは6名。 他の5人は、富坂聰・拓殖大学教授、武貞秀士・拓殖大学特任教授、朱建栄・東洋学園大学教授、金慶珠・東海大学准教授、落語家の立川談笑 師匠だった。

 考えてみると、「新報道2001」が日中、日韓関係を取り上げるのは久々のこと。 NPT再検討会議での「広島・長崎」文言の削除、「軍艦島」世界遺産登録問題等、あらゆる場所に歴史認識問題を持ち込む中国、韓国にどう対応していくべきかを論じた。

 世界中でヒンシュクを買っている中国観光客のマナー問題に関しては、「中国政府も『中国の対外イメージに関わる』と問題視している。だからこそ、中国政府は今月、『非文明的行為を行う旅行者を国家旅遊局のブラックリストに入れる法律』を施行した。日中双方が日本の生活習慣やマナーについて情報発信の努力を続けている」ことを指摘した。

 その上で、「訪日中国人旅行者の急増はポジティブにとらえるべき。昨年、訪日外国人の消費額が初めて2兆円を突破したが、中国人観光客はそのうちの4割を占める。中国のひとたちの『爆買』は日本経済にプラス。明らかに消費の下支えになっている」と話した。

 こうも言った。 「このままだと観光で日本を訪れる中国人は今年、400万人を超えるかもしれない。そのひとたちが日本に好印象を持ち、帰国した後に、『教科書や党のプロパガンダとは違う。日本人は親切だし、日本は本当にいいところだ』と10人に話せば、4000万人に伝わることになる。あらゆるレベルの交流が広がれば、国民感情は好転する。日中関係の真の改善に繋がっていくかもしれない。」

 さらに付け加えた。 「米国は日韓の間の歴史認識問題では中立だ。が、バククネ大統領の日本に対するあまりに頑なな態度に辟易している。そのことが、あのシャーマン国務次官の『とてもまっとうな発言』に結びついたのではないか」と。

 韓国政府が明治日本の産業遺産の世界遺産登録にクレームをつけている問題に関しては、(少し早口で)次のような趣旨のコメントをさせてもらった。

「(日韓関係は重視しているが)韓国政府がアジア初の産業革命の世界遺産登録を(歴史問題を持ち込んで)阻止しようとしている件も含め、ここ一連のパククネ大統領による過剰反応外交、対日感情外交は日韓関係に負の影響を及ぼすばかりか、韓国自身の国際社会におけるイメージの低下も招いていると思う。」

「日米関係強化や日中関係改善の流れが出ると、途端に『韓国は孤立している』『政府の外交敗北だ』などとメディアに批判されるという韓国内の状況はよく知っているが、安倍総理の米国議会での演説を阻むために韓国系米国人の団体が米国議会に猛烈な働きかけをしたり、日本への対抗手段として慰安婦問題のユネスコ記憶遺産登録のキャンペーンを始めたり、NPT再検討会議での中国のゴリ押しにわざわざ同調したり、在宅起訴された産経新聞の前ソウル支局長の出国を禁止したり、そういう非生産的なアプローチはぜひ、転換していただきたい!」

 「新報道2001」が終わった後は、別のスタジオに移動。 そのままフジテレビのネット番組「HOSOKYOKU」の「2001継続中」に顔を出した。 2001で言えなかったことも、存分に喋れた。 ネットの緩い空間、悪くないなあ。(笑)

 午後から地元に入る。 17時からの大沢正明知事(現職候補)の高崎選対発足式に出席する。 今日も「応援の言霊」を炸裂させる! 


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」