2015年5月19日(未掲載)

 本日は午前10時から財政金融委員会。 午後からも、レクやミーティングが続いた。 17時15分からの参院自民党議員総会にも出席。 参院選挙制度改革に関する「2度目のオープンな議論」が行われた。

 溝手顕正議員会長が根気よく皆の意見を聞いた。 今回の意見交換も踏まえた上で、自民党案をしっかりまとめていただけると思う。 いったん方針が決まったら、一致団結して来年夏の選挙に臨む。 特に、若林健太参院議員のいる長野県には、何度も応援に入ることになるだろう。

 さて、ここからは訪米レポートの続き。 今回、安倍総理の歴史的な米国訪問に同行して強く感じたことがあった。 それは、総理を支える官邸のメンバーがどれほど大変かということと、総理が直属のスタッフをとても大事にしているということだ。 これでも一応、政治家だもの。 感覚を研ぎ澄ませて「一瞬の断面」を見れば、全体の構図が浮かんで来る。 

 「ネット戦略アドバイザー」として総理の発信をサポートするだけでも、連日、寝不足の状態だった。 ましてや、全ての総理日程に同行した官房副長官はもちろん、駐米日本大使館、現地の総領事館と連携しつつ、総理のスケジュール調整や演説の準備等に追われていた総理秘書官たち、外務省の役人たちは、どれほど忙しかっただろうか? 

 毎晩、遅くまで打ち合わせ会議をやり、早朝から作業に取りかかっている様子だった。 総理が「地球儀を俯瞰する外交」に出かける時は、毎回、こんな感じだろう。 ずっと安倍総理を応援してきた政治家の一人として、総理訪米チームの努力に改めて敬意を表したい。 皆さん、本当にお疲れ様でした!

 訪米は(結果として)大成功に終わった。 が、表に出ていない「ちっちゃなハプニング」は毎日、あったはずだ。 なるほど、政権発足以来2年半の間、総理と力を合わせ、こうやって1つ1つの仕事を積み重ねて来たんだ、な。 次々と重要政策を実現させ、高い支持率を維持している安倍内閣。 が、けっして楽な道のりではなかった。 閣僚の辞任もあった。 様々な試練や困難を乗り越えて、ようやくここまで来たのだ。 

 その意味で言うと、官邸のメンバーは、安倍総理にとって文字通り「苦労を共にして来た同志」だ。 首相と官邸スタッフの間に「強い絆」が生まれるのは当然だろう。 総理が(政治家であろうと役人であろうと)常に「近くにいる人たち」の意見を重んじるのはよく理解出来る。 自分が同じ立場でも、きっとそうする。 

 それでも、安倍総理には「異なるアングル」からの(1つでも多くの)意見や情報を常に持っていて欲しい。 優秀な官僚がいつも正しいとは限らない。 少なくともSNS戦略やサイバーセキュリティの分野では、役人的発想や視点からは見えてこない感覚を伝えたい。 それが出来なかったら、わざわざ「総裁アドバイザー」に任命してもらった意味がない。

 総理の側近と呼ばれるひとたちのことを、自分はかなりよく知っている。 そりゃあ、そうだろう。 筋金入りの安倍シンパ(=安倍研究家)なのだ。 総理の周辺の人々に「山本一太の評判」(「取り扱い注意」とか、「困ったヤツ」とか?)が伝わっているように、こちらもしっかりと情報を集めている。 いろいろなひとからの評価も聞く。 見慣れない人間が出現すれば、様々なルートで経歴を調べる。

 正直言って、総理の周りにいるひとの中には「あまりケミストリーの合わない人物」(何て注意深い表現)もいる。(笑) が、個人的な感情を抜きにして言うと、安倍官邸の今のフォーメーションは強力だ。 過去のブログにも書いたが、このチームを変えない総理の気持ちはよく分かる。

 まず、内閣の要である菅義偉官房長官の安定感が抜群だ。 「アニキ」の危機管理能力はずば抜けている。 2人の官房副長官は、それぞれ「必殺仕事人」だ。 各省からの総理秘書官たちも(時には悪役になることも厭わず)安倍総理のために身を粉にして頑張ってくれている。

 首相補佐官のチームにも落ち着いた存在感がある。 地方創生を担当するキムタロ補佐官(木村太郎衆院議員)、NSC創設に尽力した礒崎陽輔参院議員、人情派の衛藤晟一参院議員が、それぞれの得意分野で総理をバックアップしている。 

 ついでに言うと、「参与」も多士済々だ。 訪米のミッションで一緒だった飯島元総理秘書官は異能力者のオーラを出しまくっていた。 中村参与は経済界で人望がある。 谷口参与が総理にとって「最高のスピーチライター」であることは間違いない。

 あ、そろそろ行かないと。 次回のブログに続く。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」