2015年2月24日

 昼12時。 議員会館事務所でパソコンを開いた。 午前11時20分から首相官邸で安倍総理に会った。 時間は10分。 詳しい中身は書かないが、党総裁ネット戦略アドバイザーとして、総理のSNS戦略に関する幾つかの提案をした。 安倍首相は(いつものとおり)真摯に耳を傾けてくれた。

 最初は山田総理秘書官と3人で、最後は2人きりで話をした。 短い時間だったが、心が通じ合った気がした。(ニッコリX10) 「総理は、ちゃんと分かってくれているんだなあ!」と思った。 

 口に出さなくても総理のホンネはよく分かる。 そりゃあ、そうだ。 20年も応援して来たのだから。

 たまたま農相辞任の翌日になってしまったが、今日の総理とのミーティングは、以前からセットされたものだった。 総理執務室で、ネット戦略以外の話は一切、しなかった。 総理は終始、引き締まった表情をしていた。 当然だ。 ちなみに、第2次政権発足以来、安倍首相に油断や慢心は微塵も感じられない。

追伸:安倍総理が今回、即戦力である林芳正前農相を再起用したのは、100%、正しかったと思う。 クリーンで政策通の林大臣なら、野党のどんな追求にも対応出来るもの。 それはそれとして、個人的に西川公也農水大臣の辞任はとても残念だった。

 西川前農水大臣に関して、以前から政治資金の問題を心配する声があったのは事実だ。 最初から野党の標的になっていたことも。 今回の件についても、党内には、「違法性はなかったとしても、政治家として脇が甘かったのではないか」と指摘するひとはいる。

 が、党内きっての農政スペシャリストの一人である西川氏の名誉のために、これだけは言っておきたい。 西川公也氏は、入閣する前から(党の農林関係部会の大幹部として)安倍政権の農政改革を支えてきた「骨のある党人派」だ。 

 農協改革やTPP等に関する党内調整は大変な作業だったと思う。 農林部会の中核的存在だった西川前大臣が、農業団体や異なる意見を持った議員たちから厳しい批判に晒されることもあった。 それでも怯むことなく政府との話し合いの矢面に立ち、党の方針をまとめたのは西川さんだった。 

 西川前大臣が(節目節目で)泥をかぶって汗をかいてくれたから、農協改革もTPPも何とかここまで進んできた。 自分はそう思っている。

 自民党にカッコいいことを言う政治家、理論に長けた議員は大勢いる。 でも、自ら泥をかぶる覚悟で戦える議員はごく少数だ。 農水省の官僚たちも、そのことはよく分かっているはずだ。 

 安倍総理の日本再興の挑戦をずっと応援して来た政治家の1人として、西川前農水大臣に心からこう申し上げたい。 「いろいろとお疲れ様でした。引き続き与党幹部として、安倍総理と林農水大臣を応援してください!」と。


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」