2015年2月18日

 笹川平和財団(羽生次郎会長)が米国議会日本研究グループと協力して、日米議員交流プロジェクトを実施している。 昨年度に引き続き、今年度も米国下院議員10名が来日した。 メンバーは以下のとおり。

ダイアナ・デゲット(議員団代表)   :民主党 コロラド州
ビリー・ロング(議員団代表)     :共和党 ミズーリ州
ジム・マクダーモット         :民主党 ワシントン州
ジェームズ・センセンブレナー・ジュニア:共和党 ウィスコンシン州
ジョセフ・コラーリ          :民主党 ニューヨーク州
スーザン・デービス          :民主党 カリフォルニア州
ジョージ・ホールディング       :共和党 ノースカロライナ州
ビル・ハイゼンガー          :共和党 ミシガン州
ジョセフ・ケネディ          :民主党 マサチューセッツ州
マーク・タカノ            :民主党 カリフォルニア州

 本日19時から、都内のホテルで笹川平和財団主催の「米国連邦議会議員団訪日レセプション」が行われた。 20分ほど遅れて合流。 乾杯の後、立食の会場をぐるっと回って、レセプションに参加していた8名の議員全員と言葉を交わした。 乾杯だけして帰ったら、何の意味もない。 

 もちろん、通訳は使わなかった。 下手な英語でも、熱意(パッション)があれば、ちゃんと伝わるものだ。(笑) サイバーセキュリティー政策について意見を交わした。 7人の議員全員が、「米国に来る機会があったら連絡して欲しい。ぜひ、むこうで会おう」と言ってくれた。 ううむ。 半分、社交辞令か…なあ。(笑X2)

 安倍政権誕生後に、米国側で日本研究グループが、日本側で新たな日米議連が立ち上がったことは大きな意味がある。 この議員交流の枠組みはぜひ、維持していただきたいと思う。 が、今晩、米国の下院議員たちと議論しながら、次の2つのことを感じた。

 ひとつは、議員外交は「表面的な付き合い」では意味がないということだ。 議連で朝食会や夕食会をやったところで、じっくり話す時間はない。 ましてや、突っ込んだ議論なんて難しいだろう。

 昨年、科学技術・IT政策担当大臣としてカリフォルニア州を訪れた際、下院共和党の重鎮で、安倍総理とも親しいローラバッカー議員と再会した。 自宅で家族とお茶を飲み、ベンチャー企業を視察し、科学技術関係者と意見交換をやり、支持者との会合に同行し、船上のレセプションに足を運び、海岸での懇親会にも参加した。

 朝から晩まで(移動中の車の中も含めると12時間近く)、ローラバッカー氏と行動を共にした。 その間、日米関係や中国問題から、お互いの家族、人生観まで、本音で語り合った。 そのくらいやらないと、政治家同士の親しい関係は築けない。

 もうひとつは、通訳を介したコミュニケーションでは、(残念ながら)米国議員との距離を縮められないという事実だ。 米国人はすぐに結果を求めたがる。 たとえば通訳で2倍、時間がかかると、それだけで関心を失う。 正直だから、すぐに顔に出る。(笑)

 過去のブログにもちらっと書いた。 日米の議会は重層的に繋がったほうがいい。 今日、改めて強く思った。 いわゆる日米議員連盟のようなツールは大切にしつつも、これとは別に「英語で議論出来る超党派議員」のグループを立ち上げ、米国の議員たちと本音の議論をする仕組みを作らねばならない、と。 箱根とか、草津温泉とかに一泊して徹底的に語り合い、飲んで歌うような日米合同合宿をやれたら、どんなに楽しいだろう。

 自分がイメージするこの新たな議員グループのトップは、グローバルな視野と政策力と英語力を兼ね備えた武見敬三参院議員とか、林芳正前農水大臣みたいなひとにやって欲しい。 河野太郎氏や柴山正彦氏等を中核に、留学経験のある若手や次世代も引き込む。 川口順子前外務大臣に顧問をお願いしたらどうだろうか? よしっ、武見さんと林さんにさっそく相談してみよう。

 あ、豆乳が沸いた。 チョコ蜂蜜を少し入れて飲む。

追伸:
1.ちょっぴり嬉しかったのは、レセプションに顔を出していたキャロライン・ケネディー駐日米国大使としばらく2人きりで話せたこと。 こんなに気さくな大使、なかなかいない。(ニッコリ)

2.なるほど、笹川平和財団って、こんなに素晴らしい事業を展開しているんだ、な。(感動) 羽生会長にこう申し上げておいた。 「ご案内をいただき、ありがとうございました。8名の下院議員の方々全員と話をすることが出来ました。財団が支援する日米議員交流プログラムには、これからも積極的に参加させていただきます!」


◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」