2015年2月7日

 本日は終日、地元日程だった。 午前11時から行われた「八ッ場ダム本体建設工事起工式」では、来賓として挨拶した。 群馬選出の衆参国会議員7名のうち、6名が出席。 全員、鍬入れ式にも参加した。

 明朝のフジTV「新報道2001」(7:30~8:52)に出演する。 テーマは「日本人殺害の衝撃…イスラム国人質事件で考える日本が今後なすべきこと」だ。

 3人のキャスターに加えて、同席ゲストが7名もいる。 「なぜ、安倍総理がこのタイミングで中東を訪問したのか?」「カイロでのスピーチで、なぜISILに言及したのか?」をきちっと解説する時間があるとは到底、思えない。 番組出演前に、このブログできちっと説明しておくことにする。

 今回のISILによる人質事件に関する総理の発言や、委員会等での答弁を新聞記事やネットのニュース、委員会の議事録等で改めて(ほぼ全て)チェックしてみた。 安倍総理がこの時期の中東訪問を決めた理由は明らかだ。

 衆参の予算委員会で「安倍談話」が話題に上っている。 今年は、戦後70年の節目の年だ。 過去70年間、日本はひたすら平和国家としての道を歩み、国際社会に貢献してきた。 安倍首相には、この日本の平和への歩みを世界に広げていきたいという気持ちが強い。 総理は、この日本の意志を戦後70年の初めに国際社会に発信するために、中東訪問が最適だと判断したのだ。

 「国際社会は現在、急速に広がりつつある過激主義、テロや暴力の恐怖と連携して戦っている。その最前線で戦っているのが穏健なイスラム社会であり、中東だ。」 安倍総理はそう考えている。 紛れもない事実だと思う。

 加えて、総理が予算委員会の答弁で度々、指摘しているのは、「この地域に1千万人を超える難民・避難民がいる」ということだ。 安倍首相は、 「この過酷な現実を踏まえ、そうした人たちへの食料支援、医療支援を行う。これは、戦後、一貫して平和国家として歩み、中東諸国への中立的かつ平和的な貢献を積み上げて来た日本の役割として最もふさわしい。日本には、中東地域の平和と安定のために、やれることがたくさんある。」と信じている。 きっと、その思いがあって、今回の中東訪問を決めたのだ。

 「安倍総理は、なぜスピーチでISILを刺激する言い方をしたのか?」と批判する人たちがいる。 最初に言っておきたいのは、カイロでの安倍首相のスピーチの中で、ISILに言及したのはほんの一部に過ぎないということだ。 首相の演説の大半は「中庸こそ最善」(=過激主義へのアンチテーゼ)という理念の発信に費やされている。 

 総理の中東訪問の直前、フランスでのテロ事件が発生し、多くの方々が犠牲になった。 安倍総理が繰り返し強調しているように、「過激主義やテロとイスラム社会とはまったくの別物」だ。 むしろ、穏健なイスラム社会が、ISILをはじめとするテロとの闘いの最前線に立っている。 総理は、「中東諸国と歴史的に友好関係を築き上げてきた日本こそ、この機に連帯を強く示すべきだ」と思っているに違いない。

 あ、もうこんな時間(午前1時)か。 腹筋と背筋をやってから、布団に入る。 4つの目覚ましを朝6時にセットして、と。 


◇山本一太オリジナル曲:
<a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1362912973" target="_blank">「素顔のエンジェル」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1362913254" target="_blank">「マルガリータ」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1298511048" target="_blank">「かいかくの詩」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1372242789" target="_blank">「一衣帯水」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/so21209855" target="_blank">「エイシア」</a><br>