2014年10月22日:パート2

 21時。 高崎から東京に向かう新幹線の車中で、パソコンの電源を入れた。 夕食は高崎駅構内で買ったちらし弁当。 なかなか美味しい。

 昨日(いや、一昨日だったかも)、見覚えのない番号から携帯に3、4回、電話がかかって来た。 もちろん出なかった。 何度目かに、こんな留守電メッセージが残されていた。 「あのう、00新聞の前橋支局の記者で00というものですが、電話をもらえないでしょうか?」 声からすると、年配の男性という感じだった。

 名前には聞き覚えがない。 いや、自己紹介しているところを見ると、会ったことがないのは明らかだ。 この人物に携帯の番号を教えた記憶もない。 携帯のメッセージに残っていたのは、「電話で話したい」ということだけ。 何の用件なのかも分からなかった。 申し訳ないが、記者、というより、社会人としてのマナーを、もう1度、勉強し直したほうがいいと思う。(苦笑)

 だって、そうでしょう? そもそも全く知らない相手に急に電話すること自体、失礼だと思うが、そこはマスコミ人だ。 取材のためにかけて来たとしよう。 普通なら、「山本さんの知り合いの00記者から携帯の番号を聞きました。00の件についてお聞きしたいので、時間のある時に連絡をいただけないでしょうか?」と言うのが礼儀だ。 何か勘違いしてるんじゃないだろうか。

 その記者が、今日は前橋事務所に電話をして来たらしい。 何の件なのかは、やはり言わなかったようだ。 東京のスタッフにこう指示した。 「もう一度、連絡があったら、その記者のフルネームと聞きたい内容を紙で事務所宛にファックスしてもらって!」と。 取材を受けるかどうかは、その紙を見た上で決める。 が、こんな普通のルールも守れない記者(?)とは、そもそも言葉を交わしたくない。

 ちなみに、取材(?)の内容は簡単に推測出来る。 きっと小渕優子前大臣の政治資金問題だ。 どうせ、「吾妻郡でワインが配られているようですが、知ってましたか?」みたいな話だろう。 それならそう言えばいいではないか。 会ったこともない相手に電話してきて、(話の中身も言わずに)「連絡を取りたい」なんて、本当に失礼だ。 それとも、「理由を言わなければ、むしろ不安に思って連絡して来るかもしれない」という計算でもあったのだろうか?(笑)

 誤解のないように言っておくが、自分が、他の政治家に比べて特に気難しい人間だとは思っていない。(笑) 電話で情報交換する記者は、結構、いる。 加えて、(過去のブログに何度も書いているように)政治とメディアの間には「健全な緊張関係」が必要だとも思っている。 権力をチェックするメディアの機能は重要だ。

 それでも、自分が付き合っている記者で、こんなデリカシーの欠如したアプローチをしてくるひとはいない。 政治家と記者の間にも、最低限の礼儀というものがある。 この感覚、おかしいだろうか?

 あ、間もなく東京のアナウンス。 


「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」