2014年9月23日:パート2

 19時。 お米を研いで炊飯器に入れた。 明日は1年に1度の「人間ドック」の日だ。 20時までに、夕食を済ませておかないと。 シンプルなコンビネーションにしよう。

 もう20年以上前のことになるが、サイマルアカデミーの通訳養成基礎コースというのに通ったことがある。 当時、サイマルで教えていた日本を代表する通訳者、故・村松増美先生には、とても可愛がっていただいた。 冬になると、よく一緒にスキーに行ったものだ。

 その英語の達人に、こんなことを言われたことがある。 「語学を勉強するためには、耳がスゴく大事だ。モノマネが得意というのは、英語をマスターする上で大事な資質。山本さんは語学の才能があるのに、ちっとも上達しないなあ。つまり、ちゃんと努力をしていないってことだ、な。スキーは、あんなに上手いのにねえ。(笑)」と。

 最近、時々、この時の村松先生の言葉を思い出しては、後悔している。 「ああ、あの時、もっと英語を真面目に勉強しておけば良かったなあ!」と。(ため息) それでも、コミュニケーション能力は、語学の堪能さだけで決まるものではない。

 IT担当大臣として2度に渡って訪問した米国西海岸でも、知財担当大臣として訪れたハリウッドでも、ブロークンイングリッシュで奮闘した。 これまで、ダボス会議において、2回続けて「英語でパネリストを務めた現職大臣」は、あまり(?)いなかったはずだ。 各国の首相や大統領クラスがスピーチしているIISSのシンガポール「Fllurton Lecture」でも、日本の政治家として初めて講演した。 今回の「Global Strategic Review」でも、しっかり踏ん張った。 

 サイバーセキュリティー政策について話したニューヨークのジャパン・ソサイエティーでの講演には、400人以上が集まった。 講演の後、ジャパン・ソサエティーのある幹部が言った。 「今までいろいろな日本の大臣にここで講演してもらった。が、質疑応答も含めて、こんなに盛り上がったことはない。英語のスピーチも素晴らしかった!」と。

 半分以上、お世辞だとは思うが、嬉しかった。 少なくとも、講演の途中で歌った大臣は、山本一太だけだと思う。(笑) ね、音楽って武器でしょう?!

 今からどんなに努力しても、川口元外相や浅尾慶一郎みんなの党代表、河野太郎氏や佐藤ゆかり氏のような英語を喋るのは無理だ。(笑X2) が、あきらめずに、英語の表現力を磨きたい! 「もともと語学の才能はある!」という村松先生の言葉と「世界の共通語はブロークンイングリッシュですから!」というウィリアム斎藤氏の教えを励みにして!!

 あ、ご飯が炊けた。 納豆も食べようっと。    


「fs山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」「マルガリータ」「かいかくの詩」